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─イビルハント─ 殺魔の銀閃  作者: あまみなし
銀狼と悪魔の子
8/8

新たな祝福

「実験体……。」

「あなたの質問に答えた。次はちゃんと答えてもらうわ。あなたは誰?此処はどこ?」

「俺たちは賞金稼ぎだ。ここは俺の船だ。」

「……つまり帝国の兵ではないのね。」


すると、少女は身を屈め、床を蹴った。


パァン!!!


刹那、少女は一瞬で少年に近づき、拳を突き出した。


「!?」


が、その拳を少年は易々と受け止めた。


ありえない。


と少女は驚いた。


「私()()()()()()()()()()()()()。今の一撃を反応ならまだしも、普通の人なら素手で止められない筈。あなた、何もn──!?」


突然少女は前のめりに倒れた。


『マスター!お怪我は!?』


否、少女の背後をセバスが押さえつけたのだ。


「ない。そのまま押さえていろ、セバス。」

『承知しました。』

「くっ!」


少年は片膝をつき、押さえられた少女の顎を掴み、自分に向けた。


少年はお互いの目線を合わさせた。


少女の瞳は光を失い、虚となった。



─────



辺りを見回すと、何もない真っ暗な空間だった。

俺はそのまま、下に潜り込む。

果てしない深淵のように深く、暗い。


するとだんだん光が見えてきた。

やがて景色は打って変わって一面真っ白になった。


どこだ?


俺は周囲をくまなく探した。


違う。これも違う。これでもない──────


随分進んだのに一向に見つからない─────


……となると、予想される答えは一つ。


俺は走り出した。


この空間も無限ではない。


必ず、()()()が存在する。


そしてたどり着いた。


探していたものはやはり、ここにあった。


俺は手を伸ばし、()()()()()()


「我◼️◼️◼️◼️◼️◼️、汝に祝福を与えん。汝の名は────」



──────



少年は少女から手を離し、立ち上がった。


「セバス、もういいぞ。」


セバスは少女を解放し、少年の後ろに立った。


「わ、わたしは今何を?」

「手荒な真似をしてすまなかった。()()。」

「レイ?……そう、わたしはレイ……。」


少女は立ち上がり、少年をじーっと見る。


「どうかしたか?」

「わたし、あなたの名前を知らないわ。」

「ああ、まだ名乗っていなかったな。俺はライ。

ライ・アージェントだ。」


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