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宇宙に込められたもの
宇宙……"ソラ"と読む。
某機動戦士を思い出すのも無理もありません。
だってそこからとったんですもの。(やけくそ)
人は夢をもつもの。
莫大な富を持ちたいもの、永遠の美をもちたいもの、偉業を成し歴史に名を刻みたいもの。
そんな夢は願いという形で、"神"に委ねられた。
ある時代、人々は皆こう願った。
"空に上がりたい。"
そう願った理由は様々。
神に近づきたい。
人々を見下ろし、人類の頂となりたい。
雲の上を見てみたい。
純粋な探究心や傲慢、どんな理由であれど多くの人がそう願った。
だが、神はそれに目を向けなかった。
人々は失望した。
やがて、人々は神を信じることをやめた。
そして、数多の時代を越えついに、人は翼を得た。
ついに手に入れた空を飛ぶ自由。
鋼の翼は時代とともに進化し、雲の上を容易に越えた。
しかし、人はそこで終わらなかった。
"天空の上"を目指した。
時は流れ、ユナイト歴0999年現在。
宇宙での開発、生活、航海技術が発達した時代……