表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女追放には理由があった。  作者: 安藤昌益


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/20

どうしてこうなったの?2

"ちょっと、ま、待って―!わ、私、百合の趣味はないんだから・・・。あ、あれは彼女達に迫られて・・・やむを得ずであって、不可抗力なんだから・・・。"そう心の中では叫び、必死に体の動きを自制しよう、ターラの理性はフル回転した。もう限界になりそうな時点で、何とか、ターラが

「そろそろ湯から上がりませんか?」

と口からだせた言葉に、シオは体がビクッとさせ、我に返ったように、何とか我に返ったようただった、

「そうですね。」

とこれも何とか応じた。後はギクシャクしながら、何とか二人とも自分を抑えることに成功して、そのまま自分の部屋に戻り、事なきを・・・とはならなかった。

 それから一時間後、ターラはシオとともに抱きあっていた、怯えて、お互いを守ろうとしてだが、おぞましい化け物から。

 

 それぞれの部屋に戻ろうとした二人だったが、何となく離れがたいものを感じて、何か胸騒ぎ、第六感からくる不安?を感じて、一室で語り合ってしまった。今までの、聖人による理想の治世、彼女の主君、ショク王による、彼女はシオにとって聖人だった、のこと、彼女との出会いについて、ターラと語り合った。

 そのターラ達の前に一人の女?が現れた。シオの妻だという。

「え~と、あなたは女ですよね?」

「わ、私、男装していて、男性と称していたので、嫁を紹介されたというわれで・・・、嫁の役割は必要だからということで・・・。」

 美しくないが、その才はシオの妻にふさわしいと言われたという。

「え~と、それはどなたが?尊敬する師とか?」

「そうです・・・え?誰?」

「え?」

 ターラは呆然とするシオを見て、驚いた。

「シオ様。あなたは何時から、そのような腑抜けになってしまったのですか?」

「は?」

 さらに唖然とするシオ。

「ま、まさか・・・あなたは、シオ様・・・シオ様達を操って・・・?」

「おや、流石だねえ。よくわかったねえ。」

「え―?」


 その恐ろしい響きに、思わず二人は抱きしめ合ってしまった。


「あの・・・師は・・・思い出せない・・・誰だったの?」

「えーと、オウ先生では・・・そう、噂を・・・シオ殿の嫁取りは真似するなとか・・・。」

 突然ターラは冷静になってしまった。そして、直ぐにそれは雲霧解消してしまったが。

「確かにオウ先生は・・・でもずっと前に亡くなった方で、その著作を読んだ…それで…弟子といえるわけで私は・・・」

 シオの回答に、ターラは目の前の存在が気になって、当然、焦った。

「そ、それで・・・あれは女?ですよね?あんなのを嫁に?いくら何でも・・・。」

 悪趣味過ぎる、変なところに、また、冷静になった、一瞬、自分にターラは驚いた。

「み、醜かったですが、たしかに、世間では実はそうでなかったのではと言うものもいましたが、あのような化け物ではありませんでした!」

「化け物?あれだけつくしてやったのに、それはないでしょう?」

 ターラは、もっともよね、その言い分もなどとも思ったが、長い醜いくらいの牙が伸びていたし、全然水気のないぱさぱさの長い髪が・・・どこをとっても、おぞましい化け物でしかなかったその女に、当然ながら味方したいとは思えなかった。

「ま、まさか・・・お前、シオ様を操っていたというだけでなく、最初からシオ様の記憶も全て操作して・・・虚構の事実の上で操っていたの?」

 突然、そんな言葉がターラの口からでた。考えた末のものではない、直観か、第六感が何だか、わからなかったが。

「へ?」

 そして、化け物女は笑い出した。地獄からの響きのようでしかなかった。

「お前の才能、性格を評価してやったんだ、感謝して欲しいな。お前を腑抜けにした、その女、ターラを殺して、今の記憶を消して、元の通り、聖人の世を実現させるために、類い希な謀略の才と知力を振り絞る名宰相、軍師に戻ってもらうだけだよ。」

「それで、私をシオ様が謀殺したということにするのね?」

「その通りだね。殺すには惜しいし、殺さないとやっぱり危険だね。」

“嫌ー!”ターラとシオの心の声が共鳴した。“もう、覚悟を決めて戦うしかないわ。”ターラは、枕元に置いてある箱から、素早く短剣を二振り取り出した。一振りはシオに手渡した。シオも、直ぐに理解した。

 

 二人は、短剣をかざして、その女?化け物に挑み見かかった。短銃も持っていたが、火薬を詰めている時間がない。

「シオ様まで・・・。仕方がないねえ、代わりは幾人かいるから、このシオは死んでもらうか、え?お前は代わりがつかない存在だと思っていたのかい?」

「黙れ!」

 二人は、化け物の攻撃に連携で戦いを挑んだ。

 

 シオの妻?の体には短剣では全く傷すらつかなかった。

「お、お前は何者だ?」

 シオが叫んだ。

「お前の妻さ。一度とならず、肌を合わせたろう?」

「は・・・。」

 戦いの最中、ジト目になったターラをチラッと見て、

「そ、それは・・・。」

と慌てるシオ。せせら笑うような顔するその妻?。僅かな隙が生まれた。すかさず、

「転真敬会奥義。小進火。」

 ターラの魔力は小さいが、精度は、効果は、効率は高かった。1点に高熱を集中させた。片目が小さな熱弾に焼かれ、突き破られた。

「なんだ、馬鹿な。どうしてだ。」

と手で目を押さえて蹲る、くどいようだがシオの妻?。目であっても、普通の、魔法も含めて、攻撃は通用しない、直撃でさえも、通用しないと自負していたのだろうと、ターラはとっさに理解した。

「シオ様。今です。」

「風よ、堅き刃のようになり、我の敵の傷つき血の流れるところを斬り、掘り、穿て。」



 

 


  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ