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第8話 ご案内します

次回は24日投稿予定です。

宜しければ、活動報告をご覧下さいませ。

なお、調子が良ければ、予定より早く出せるかもしれません。

さて、読書も一段落し。既に今は、夕食も終盤の時間です。本日のお料理も、素晴らしいものでした。デザートは、この地の名物たる、木苺のパフェです。フルーツが多めのため、さっぱりしています。


「明日は、伯爵領をご案内しましょう」


お祖父様の言葉で、明日は伯爵領をご案内するみたいです。馬車で名所を回る形になるようです。


「お祖父様、途中でピクニックはどうでしょうか? 綺麗な景色を見ながらの食事は、格別ですわ」


エラが嬉しそうに提案しました。お祖父様も異存はないようですね。


「明日は動きやすい服装でお願いしますね」


こうして話は終わり、その日は各自、部屋に戻りましたが、私は部屋に戻る前に図書室へ行きました。今読んでいるシリーズの次の本を持ってくるためなんですが。


「あれ? ポールさん?」


図書室に灯りがついていました。しかし、中に入っても、誰も居ません。ポールさん、灯りを消し忘れたんでしょうか? それとも、所用で離れているのかもしれません。


「とりあえず、本を片付けて、次を持っていきましょう」


が、このシリーズは本棚の一番上にあるため、踏み台がないとギリギリの場所になるんです。見える範囲には、踏み台がないので、背を伸ばして、本を戻します。・・・・・うん、大丈夫、ギリギリ戻せました!


「後は取るだけ・・・」


うーんと、頑張って背を伸ばしますが、あと少しなのに、届きません! あと少しなのに!

と、ヒョイッと簡単に取ってしまう手が見えました。えっ??


「ふふっ、エリスティーヌ嬢? 此方の本で宜しいですか?」


その声は、私のすぐ後ろから。声からして、ポールさんではありません。


「あっ・・・、クリストファー様?」


既に部屋へ戻ったはずの、クリストファー様がそこに居ました。夕食時とは違う軽装でしたから、多分、部屋へ戻ってから、いらしたのでしょう。


「驚かせましたか? 先代様にお願いして、また図書室へ向かう許可を頂いてから来たんですよ、うちの図書室は、ここより狭いので、是非とも居るうちに拝見したいと」


あぁ、そういえば。ここの伯爵家の図書室は、別館もあるんでした。こちらは新刊や、最近の本が。別館には、歴史的な本や、古い本が置かれていたはずです。クリストファー様は、高位貴族のはずです。その彼が言うくらいですから、かなりの数の所蔵本があるのでしょう。


「エリスティーヌ様は、何故・・・いえ、この本ですね、確かに面白い本です、彼等も気に入ったようで、夢中で読んでいましたよ! 特にジャックは、本に影響されたみたいで、珍しく勉強すると意気込んでいて、お付きの者が驚いていましたよ!」


嬉しそうに話す彼は、後半は笑いを堪えているようです。うん、間違いなく、笑ってますよね!? ジャック様、かなりの勉強嫌いのようです。その方が、本に夢中になる。そして、勉強まで・・・。確かに、面白いと感じる・・・のかも、しれませんね。


「そうですか、それは良かったです・・・ところで、クリストファー様は、どんな本をお探しで?」


ここに来たからには、本をお探しのはずです。私のアクシデントで、手を止めてしまったので、ご案内くらいはさせてもらおうと思います!


「・・・・・! では、お願いしても?」


「はい!」


嬉しくなって、満面の笑みでお答えしました。何だか、困った顔をされたので、すぐに本を探します。奥に行けば行くほど、難しい本になるので、子供でも読める範囲・・・・・そういえば、クリストファー様は、皆様の引率、もとい、責任者でした。もう少し、奥の本でも良さそうですね。

私はすぐに、当たりをつけて、とある本を選びます。彼の立場には、必要なはずの物語です。


「・・・これは?」


初めて見るそうで、クリストファー様は戸惑っていました。まぁ、当然でしょう。これは、今から10年前に引退された、とある方の日記から出来た物語なのです。


「この物語は、実在の方の、領主時代の苦労や、挫折、栄光等がほぼ実話で書かれている物語です、かなり勉強になりますし、面白いですよ」


実はこの本、エラに読ませるべきかと、読んだのですが、まだ読めない字が多くて、諦めたものでした。


「実話ですか、面白そうですね」


その時のキラキラした顔が、かなり印象的でした。この後は、それぞれ部屋へ戻り、私は読書をしてから寝ました。


◇◇◇◇◇


次の日は晴天でした。朝食を食べ終えてから、皆で大きな馬車に乗り、移動です。

本日はお祖父様も一緒です♪ 伯爵家には、お客様がいらっしゃる事が多く、全員を乗せられるタイプの、大きな馬車を所有しているそうです。中は小さいですが机もあり、椅子もフカフカしていて、これなら長時間乗っていても大丈夫そうです。


「本日は、遺跡や伯爵領をご案内しましょう、自然豊かな自慢の土地ですよ」


お祖父様は、男性の皆様と一緒に、一角に陣取り、我々女性陣はレティシア様と仲良くすべく、一緒におります。まぁ、ようは仲良くなるための時間なんでしょう。

・・・・・お祖父様がとてもやる気なんですが、果たして何があったんでしょうか? 特に、リック様はかなり近い席なため、此方に視線を寄越す暇さえ与えていません。お祖父様、大人気ないですよ!?


「さぁ、ご案内しましょう」


大変いい笑顔のお祖父様からの領地説明は、大変勉強になったとだけ、説明します。・・・・・はい、とても熱がこもったものでした。

うっかり、視線を合わせると、危機を感じるくらいには。


「ピクニック、楽しいですね!」


唯一の癒しは、広い草原と木の日陰で休んだ、お昼でしょう。げっそりしてましたからね、皆様。我々女性陣は、お喋りが楽しくて、嬉しかったですけど。

こうして、無事に役目は終わり。皆様は、帰って行かれました。

あ、姉はレティシア様と文通するそうです。来年からの学園が、姉は楽しみみたいですよ?


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