第34話 パーティー当日です
お待たせ致しました!
ようやく、波乱のパーティーがスタート・・・。一体誰が、姫の心を掴むのか!
さぁ、我こそは推理で当てる! という方、秋月まで。楽しみにしております♪
パーティー当日となりました。
恒例となりました、朝からのスペシャルなお手入れ。入浴にエステ、頭から爪先まで磨かれて、ピカピカです。合間に簡単な物を摘まみ、恐ろしいコルセットとの戦いがあります。
姉は嬉々として受け入れておりますが、私とエラは既にぐったりです・・・。コルセットの要らないドレスが、切実に欲しいです! 姉、何故にケロッとしていられるんですか!?
本日は、姉は緑のドレスです。婚約者であるアルバート様からのプレゼントです。いやはや、流石、というべきでしょうか。カレンお姉さまにお似合いのドレスです。宝石は赤い物で統一していました。アルバート様、デザインが一緒という事は、セットですよね? どれだけしたのでしょうか・・・。本気度が怖いのですが。
そして、エラは黄色のドレスです。婚約者候補の殿下から贈られたドレスですが、こちらも似合ってます。宝石もセットで来たらしく、透明な石が付いた立派なものですが、エラを引き立てる素敵な物です。・・・・・国宝じゃないと思いたいです。
そして、私は、青いドレスです。婚約者たるクリストファー様からの贈り物です。宝石は金色で統一されてます。・・・・・この宝石を見た瞬間、私の支度をしたメイドさん達が、素晴らしい笑顔になったのが、恥ずかしくて居たたまれませんでした。二人は、ドレスだけだったのに、私だけ全ての色なんですもの。
「相変わらず、ねぇ? 貴女の婚約者・・・」
カレンの感想に、恥ずかしくて真っ赤になりました。何故なら、色が、クリストファー様の色だからです。婚約者に自分の色を贈るのは、独占欲の現れ・・・なんだそうです。女学院で教えて貰いました。
「お姉さまこそ、嬉しそうではないですか」
ジトッとした感じになるのは、仕方ないと思って下さいませ。お姉さまの婚約は、一番安定した婚約なんですから。
「あら、そう? ありがとう、でも、大丈夫だと思うわよ? あちらの姫様の好み、多分だけど、クリストファー様は絶対に外れてるから」
「?? どういう事ですか?」
姉はどうやら、何か情報を掴んでいるみたいです。
「彼方には、ゴリゴリのマッチョしか居ないから、細身の騎士様がドストライクだったみたいなのよねぇ」
えっ? それはまた・・・。結局、武の国の姫とだけあって、武人が好きなのでしょうか?
「姫様のお母様は、こっちの国からお嫁に行ったでしょう? だからなのか、姫様はこっちの感性をお持ちのようなのよ」
それは、また・・・。あちらで結婚は、確かに難しい感じがします。文官の方も、がっしりしてる方が多いですから、姫様のお好みの方を探すのは、難しい気がします。
着いた会場は、今まで見た中でも、断トツできらびやかでした。誰も彼もが、キラキラしていて、眩しいです。案内の方に読み上げられ、会場に入ります。挨拶をしていたら、いつの間にか近くに、レイチェル様が来ていました。
「ごきげんよう、今回はどこも皆、同じ話題ね、姫様のお相手は、家の跡継ぎで長男、更には、侯爵家以上でしょう? 武門の家だと、かなり絞られるわよね?」
「レイチェル様、ごきげんよう・・・やはり、そうなのでしょうか?」
エラも私も、そして、候補者の関係者は、今現在ヒヤヒヤしているのです。だっていつ、婚約が破棄されるのか、王様と姫様次第なんですもの。
と、王族の方々の入場が始まるラッパが鳴ります。一同揃って、男性は胸に手を当てて、頭を下げるスタイルを、女性はカーテシーをして王族の皆様が席に着くのを待ちます。
今回は、エラの婚約者候補に上がった、エルリック殿下にエスコートされて、隣国の姫様は入場するみたいですね。見た感じ、お似合いの二人なんですが、なんでしょうか。笑顔が仮面みたいに見えるような・・・?
チラリと見ただけですが、これでも学友の一人です。殿下の顔が仮面か、自然な物か、くらいは判別できると思います。エラもかなり困った顔をしてました。
そうよね? いくらなんでも、エラは気付いたみたいですし。つまりは、姫君はエルリック殿下の花嫁には成らない、という可能性が高い訳です。
では、他の候補の方々ですが、今日、出会う訳ですから、かなり心配です。婚約破棄、いえ、白紙になるのは、誰なんでしょうか・・・・・。
「皆、面を上げてくれ、今宵は隣国の姫君、ソフィーリア姫が来てくれた! 姫は縁あればこの国で生きたいと願っている! 武の国である隣国と、縁が出来るのは、何とも心強い!! どうか、心より歓迎してくれ!」
他にも話していましたが、最終的に盛大に貴族達が喜び、その勢いのままファーストダンスを、陛下と御妃様が踊ります。次は恐らく、殿下と姫君でしょう。
しかし、殿下・・・いくら何でも、幼なじみにはバレるような笑顔は、不味いでしょうに。エラですら、何とも言えない顔です。
「・・・殿下には、決まらないわね」
レイチェル様の冷静な言葉に、思わずと言った形で、私とエラは頷いていました。なお、婚約破棄に関係ない姉は、会場に居る筈の婚約者を探しているようです。赤茶色の髪ですから、アルバート様は直ぐに見つかるでしょう。
「有力候補は、王弟殿下でしょうか?」
そういう噂を、先程、耳にしました。噂好きな方々は、誰になるのか、興味津々です。誰の婚約が破棄されるのか、今か今かと待っているのです。
ーーーーー侯爵以上の方々の婚約者は、誰もが才女と有名です。ならば、そのご令嬢を一族に迎える為の、水面下の戦いが、既に始まっているのです。我が家も、エラと私が居ます。今頃、父や母の元には、然り気無く会話で探りを入れているでしょうね。
「・・・うーん、多分なんだけど、姫様の好みドンピシャなのって、あの方だと思うのよね」
レイチェル様は、既に姫様と会っているからか、何となくでも、誰か心当たりがあるようです。
ですが、どうか、誰かが泣く事態にだけは成らないで欲しいです。




