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第26話 ようやく気付きました?

次回は誠意執筆中です。

詳しくは、活動報告にて。

気絶したエリーが、只の許容範囲を越えただけである事が分かり、ホッとしたものの。母共々、ため息が止まりませんでした。

因みに、父の説明で、クリストファー様は浮上はしたそうです。良かったですわね、本人“は”嫌われていないそうですわ。ただ、恋に浮かれて、回りが見えていない事は問題です。


「婚約は何とかなりそうですが、クリストファー様・・・というよりも、次期公爵様の夫人の座を狙っている方々が煩いですわね、このままだと・・・憧れている方々もいますし」


同年代の辺りは、私の方が詳しいですから、お母様にそういえば、お母様にも気になる方々が居たようで、伯爵夫人の顔になります。


「数家、確かに動いている家があるわーーーーー本当に、何でうちの子達、こうも大物ばかり釣り上げるのかしら?」


確かに・・・。後半の愚痴は、大賛成ですわ。エラはまだしも、エリーもなんて・・・。自慢の妹達ですけど、優秀過ぎるのも、問題ですわ! あ、私は平凡ですわよ?


「カレンにも、釣書が来てるし」


「!?!?」


不意討ちは卑怯ですわ、お母様!! 私、アンジェリーナとエリーに比べたら、平凡ですわよ?? 学園に、あの二人が来た時の、回りの反応・・・私、今でも覚えてましてよ? あの二人を狙う男子を、何度止めた事か! 殿下や公爵子息に喧嘩を売る所業になると、教えて差し上げましたわよ! まぁ、特攻して、敵と判断された方々は、自業自得ですわ。


「・・・さて、まずは、一番面倒な、エリーの方ね、クリストファー様も、ちゃんと根回しをしないとダメじゃないの」


同感ですわ。恋に浮かれて、肝心な事を忘れるような奴に、大事な妹は渡せませんわ! なお、アンジェリーナと殿下は大丈夫でしょう。殿下は根回しをしっかりしてますし、何よりもお妃様が、あの子を気に入ったようですから。何処で気に入ったのかは、私も知りませんけど。


「まずは、あちらにも動いて貰わないと・・・、公爵夫人はしっかりしてるんだけど、・・・・公爵様は仕事は大丈夫なんだけど、何だか頼りないのよねぇ」


そういえば、そうでしたわね。優しい方なんですが。つまりは、クリストファー様は内面は父親に似たのかしら? 母親似のはずなら、根回しは忘れませんわね?


「お母様、今回の婚約で、我が家は目立ってしまいますわよ? 大丈夫ですの?」


歴史ある伯爵家です。これくらいで、何かが起きるとは思いませんが、権力は光と闇を呼ぶもの。殿下はさておき、クリストファー様はどうするつもりでしょう?


「あら、うちは大丈夫よ? 問題は、すり寄って来ようとする方々だから・・・そっちはねぇ?」


ニッコリ笑った母に、何かを見て、私は視線を反らしました。えぇ、条件反射ですわ。不可抗力です!


「お手並み拝見と致しましょう?」


母の声が、初めて怖いと思いましたわ。


◇◇◇◇◇


彼女に嫌われていない、それは僕にとっては嬉しい出来事。

だが、伝えられた中には、衝撃の事実も含まれていた。


「君は、無事にエリーと婚約できると思うかね?」


何を言ってるんだと、最初は思ったが、そこでふと、我に返った・・・返ってしまった。このまま、有頂天でいれたら、どれだけ良かったか。


「・・・はぁ、まぁ、気付いただけ、まだマシか・・・、このまま気付かなかったら、婚約は流すところだったが」


伯爵の言葉に、背筋がヒヤリとした。口調が本気だった。伯爵は、家族を溺愛していると、社交界ではもっぱら有名な話だ。血の繋がらない二人の娘も、大切にしており、自慢しているのは、更に有名話。

・・・・・自分は何か、彼の地雷に当たるものを、踏み抜こうとしていたのでは? と、またしても、ヒヤリとする。


「君は初恋に浮かれて、気付いていないようだが、社交界は気を抜けば、自分の首を絞めてしまう・・・・・根回しくらいは、きちんとしたまえ」


雷に撃たれたような衝撃が走る。公爵家なんて高位の家に生まれた以上、社交界のえげつなさは、知っていたつもりだった。・・・・・何をしていたんだ、自分! 私自身を殴り付けたくなる。


「助言はここまでだ、後は君次第・・・お手並み拝見といこうじゃないか」


冷たい視線のまま、自分を見つめる伯爵に、未だ彼が自分を認めていない事に気付いた。間抜けな自分でも気づく。恐らく、最後のチャンスだ。これを逃せば、エリーと婚約すら出来ない。


「分かりました、少しお時間を頂きますが、私の全力で当たらせて頂きます!」


こうなったら、全力で動く。両親も気に入っているんだ。手を貸して貰おうじゃないか。

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