表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/46

第20話 帰りましょうか

次回は30日の予定ですが、作者都合により、変わる場合があります。ご了承下さいませ。

何だかんだと、精神的に疲れた舞踏会でした。

エラ、大丈夫かしら・・・・・? 帰りの馬車では、会話は上の空で、何処かボーっとしていましたし。王子様、本当に余計な事をしてくれたものです!

私ですか? 正直、疲れました・・・・・。

あの後、クリストファー様を慕う皆様の、強烈な視線を頂きましたから!!

・・・・・しばらく、引きこもりたい気分です。


「エリー、お疲れ様」


珍しく、カレンからは労いの言葉を頂きました。今は帰りの馬車の中です。全員で乗る大きな馬車で来ています。とはいえ、王都の我が家は、馬車で直ぐに付きますけどね。今日は色々な意味で疲れました。


「貴方、クリストファー様のこと、どう思ってるの?」


カレンの心配を含む言葉に、う~んと考えます。レイチェル様も、カレンも、私がクリストファー様を狙っていると思ってるのでしょうか? だとしたら、心外です。


「まったく、興味無いです、クリストファー様といると、録な事がなくて・・・・・友達作るのに、あんなに苦労するなんて、思いませんでしたし・・・・・あの方の近くだと、疲れますわ」


「・・・エリー・・・・・、貴方、余程、疲れてるのね」


カレンの同情が、妙に染みます。今日の舞踏会は、本当に疲れましたから。本当に、私は分を弁えていますから、玉の輿なんて、もっての他! ご遠慮申し上げます♪


「・・・やっぱり、ダメよね・・・・・」


カレンが何か呟きましたが、もう、聞き直す気力もありません。はぁ、次回から、どうしましょう。女性の嫉妬は怖いんですよ? 虐められたら、他国との縁談も考えないと。間違いなく、録な縁談が来ないわぁ。


「はぁ・・・、疲れた・・・」


よし、家に帰ったら、のんびりしましょう! そうしましょう!

帰りの馬車、お母様は、父に付きっきりでした。青白い顔の父に、クリストファー様との関係を聞かれましたが、勿論、カレンに説明したのと、ほぼ同じ内容でした。これで元気になる父に、思わずポカーンとしたのは、仕方ないでしょう。

はぁぁぁ、何事もありませんようにと、願わずにはいられませんでした。



◇◇◇◇◇



「お・に・い・さ・ま ! ! ? 聞いてますの!!?」


帰ってから、私は着替えて直ぐに、お兄様に突撃しました。この腑抜けの兄に、エリーに対する外回りな、まーったく効果の無いアピールについて、問い質しているのです。


「エリーは分を弁えていますから、玉の輿なんて、一切、望んでいませんのよ!? それどころか、外堀だけ埋めて、本人にアピール無しなんて! エリーにちゃんとアピールして、きちんと告白くらいしたらいかがですの!?」


先程から、項垂れて、深いため息ばかりの兄。残念ながら、これが兄の正体・・・いわゆる、ヘタレですわ。本人に、情けない! モテモテなのに、まさか、本命には気付かれてないとか、ありえます!?


「・・・エリスティーヌ嬢に言われたよ、特に特別な思いは無いとさ」


あら、既に玉砕されていたのですね? ふんっ、ヘタレには当然の返答ですわね。エリー、無自覚でしょうが、ナイスですわ!


「伝えていないのですから、当然ですわね、まったくアピールをしなかった自分が悪いのでしょう?」


「・・・・・したんだよ、アピール! まさか、ここまで通じていなかったなんて」


あら? 思ったより、ダメージが大きいみたいですわね? それに比べて殿下ったら、ちゃっかり、アンジェリーナを落としてますし。わが兄ながら、なんてヘタレで情けないのか!


「とにかく、我が家に嫁に来る方は、まともでないと困りますのよ? 我が家は筆頭公爵家・・・・・もう一つの王家なんですから」


「分かっている! 今の王家は大丈夫だろうが、血筋は当家の方が良いからな・・・」


王家は最近、恋愛結婚が続いています。血筋こそ、守られてはいるものの、高位の貴族や他家の王家との結婚も、最近はしていません。故に、血筋は当家の方が良いのです。何故ならば、私達の母は他家の王家筋の血を引く、隣国の公爵家のご令嬢でしたし、祖母は王家の姫ですもの。まぁ、まともな王家ですから問題ありませんが、今のままはマズイのですわ。


「エリーならば、反対はされませんでしょう、あれだけの才女を他国に出すつもりも、田舎に埋もれさせるつもりもありませんわ」


「他人事だと思って! どんなにアピールしても、流されてしまうんだぞ!? どうすればいい!」


「・・・・・まずは、お父様に釣書を頼みましょう、正式な釣書を出せば、あちらもちゃんと対応してくれますわ」


このときの私の笑顔は、物語に出てくる賢者のように、頼もしいものだったと、後で侍女達にノロケを聞かされました。私の侍女、大丈夫かと心配になったのは、まぁ、別の話ですので、本題に戻りますわ。


「成る程、父上と母上を巻き込むのか!」


「母上にはそれとなく聞いてみましたが、上々でしたわ、血筋は懸念事項ですが、問題ありませんわ、あんな才女、手放すなんてしませんわ」


「君が妹で良かったよ! これで、彼女と結婚できる!」


・・・・・お兄様、まずは釣書からですわ。我が兄ながら、大丈夫かしら?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ