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第16話 こんな運命はいらないです・・・

次回は、5月5日投稿予定です。

作者は只今、多忙のため、予定通りに投稿されないかもしれません。あらかじめ、ご容赦くださいませ。


「・・・・・王子・・・殿下・・・」


呟くような、私の言葉が、やけにハッキリ聞こえた気がしました。しかし、直ぐに我に返った私達は、直ぐにカーテシーをします。ふ、不敬罪なんて、なりませんよね? 内心、冷や汗ものですよ!?


「楽にしてくれ、今日はお忍びだ」


シーと口元に人差し指を当てたのは、茶髪の青年です。何だか茶目っ気がありますが実は、この方。あのレイチェル様との出会いで、リックと名乗っていた、少年なのです。まぁ、理由は簡単に想像出来ましたが。多分、花嫁候補を見るためでしょうね・・・。血筋でいえば、我が家はエラでしょう。

さて、何故、我々がリック様の正体を知っているかと言えば、答えは簡単です。レイチェル様は、クリストファー様の妹です。学園で仲良くしていましたから、その経由で、バレました。王子様のお忍び姿だったんですよ!? クリストファー様も、それを知っていた一人です。故に、我々には、レイチェル様経由でバレたのです。レイチェル様、我々が知らない事を気づいてなかったみたいで、はい。すんなり、バレました。王子様の笑顔が、本当に恐ろしく、絶対にバラサナイと決めた瞬間でしたもの。

まぁ、本日は、バレないでしょう。まわりも、クリストファー様の友人、くらいの反応でしたから。


「アンジェリーナ嬢、社交デビューおめでとう、どうしても、直接伝えたくて、クリスに無理を言ったんだ」


「あ、ありがとうございます、で・・・リック様」


エラも、ちゃんと言い直します。偉い! 流石、エラです!


「ファーストダンスの相手をしたいのだが、いいだろうか? アンジェリーナ嬢」


「えっ? は、はい! 喜んで!」


エラ・・・これは断れませんよねぇ。まぁ、エラには、相手がおりませんから、大丈夫ですけど。うーん、お父様がまた、泣きそうです(笑) なお、カレンのファーストダンスは、父が。私のファーストダンスは、今も目の前でニコニコしている、クリストファー様が相手をしてくれました。緊張で、踊った記憶なんて、欠片しかありませんでしたが。

既に最初の曲が流れて、当主夫妻が踊っています。


「あら、曲が終わったわ」


綺麗な音色で流れる曲は、初心者向けのゆっくりな曲です。本日が社交デビューの方々の為に、選ばれたのでしょう。


「アンジェリーナ嬢、一曲お相手下さいますか?」


「は、はい! 喜んで!」


あらあら、エラは顔が真っ赤です。大丈夫でしょうか? まぁ、あの方なら、何とかするでしょう。それぐらいはしていただかないと、安心して、エラを任せられませんもの。


「大丈夫かしら?」


カレンが、エラを見て、眉間に皺を寄せます。口元は扇子で隠しているため、睨んでいるように見えますが、口元は心配しているのがまるわかりです。私の角度からは、ハッキリ見えますから(笑)


「大丈夫ですわ、カレン・・・あの方、しっかりしてますもの」


レイチェル様に諭された姉、恥ずかしいのか、顔が赤いです。レイチェル様も、姉の性格は気付いていますから、今頃、扇子で隠していますが、ニヤニヤしているでしょう。ツンな姉を理解してくれる、奇特な殿方はいるのでしょうか?


「あら、終わりみたいですわ」


また、曲が終わりを告げました。社交デビューの皆様に、先輩方から、おしみのない拍手が贈られます。これで彼らは、社交会に認められたのです。戻ってきたエラも安心したのか、ホッとした顔です。


「エリスティーヌ嬢、一曲お相手下さいますか?」


「クリストファー様!? ・・・・・・喜んで」


顔をひきつらせたのは、仕方ありません。クリストファー様、結構な優良物件ですからねぇ。一緒にいるだけで、私も睨まれていますから! 顔がひきつったのは、殺気すら感じたからです。我々姉妹、公爵家と親しくしてますから、今更なんですが。レイチェル様との友達付き合いも、色々ありました。遠くをみて、黄昏てしまうくらいには。


「さぁ、僕を見てくれる?」


うっわぁぁぁ~~~~~~~~~!!?


クリストファー様の不意打ちに、頬が熱を持ちます。私は、自分が選ばれるなんて、思っていません。分を弁えていますから・・・。だから、不意打ちをしないで欲しいんですが!?


「・・・・・クリストファー様、お願いですから、勘違いするような事をしないで下さいませ」


結局、注意するだけしか出来ない私。権力て、こういう時、邪魔ですね。まったく、私なら勘違いしませんが、勘違いする方もいますのよ?

ともかく、父は泣きましたが、無事に社交デビューは果たせたのでした。


◇◇◇◇◇


今日は我が家でパーティーが開催されます。

美しく着飾る我々、女性人には脇目もふらず、兄、クリストファーは、とある方々を、彼と共に待っているのです。はぁ、わが兄と従兄弟の行動には、ため息しか出ませんわ。


「お兄様、リック様、いい加減になさいませ!」


いくら、アンジェリーナ様と、エリスティーヌ様が待ち遠しいとはいえ、いくらなんでも、パーティー会場でする事はないでしょう! 弱味にされたら、どうするんですか!?

兄もリック様も、生まれてからの付き合いです。だいたい分かりましたわ。


はぁ、彼女達、大丈夫かしら?

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