生きずらい世界
天才、、、天才とは天性の才能、生まれつきに備わった優れた才能のことである。
「ハァー」
と男は呆れ気味にためいきを着いた。
男の名前は「白」、しかしここではもう関係の無いこと、もうすぐ死ぬのだから、、
白は普通の夫婦の間に生まれただが、その子供は普通では無かった。両親が異変に気が付いたのは生後3ヶ月目である、通常、乳児が喋るまでには9〜10ヶ月程度意味のある言葉を喋るには1年5ヶ月かかると言われているしかし白は3ヶ月目で日常会話を習得したのである。
両親は、子供の事を不思議に思い研究施設に連れて行った。
研究施設でいくつかのテストを行った結果を見て研究所の職員は驚愕した生後3ヶ月目で小学校2年生程度の知能があることが判明したのである。
その後、白は研究所に引き取られることになり日頃実験を兼ねた勉強やテストをひたすらする生活を送り11歳で大学卒業レベルの知能を身につけたのである。
20歳になるとこの研究所から出ることが約束されていた。
9年後
白は20歳になった、しかし研究所から出られる気配は無い。
その事に白は激昂していた、そして白は今まで蓄えた知力を武器に職員を殺して行った。
「1118番出房だ」と刑務官が感情の籠ってない声で言った。
白はその言葉を聞いて立ち上がると刑務官の後ろをついて行く。
教誨室に行き次に前室で手錠と目隠しをされ執行室に向かう別に死ぬのが怖い訳では無い。
紐に首を通してしばらくしたら床が抜けた。
「おーい起きろ」
「おーい」
目が覚めるとどこかの部屋にいた。
ここが天国でも地獄でも無いことはすぐに分かった。
「ここは、、」と白が尋ねる。すると
目の前に座っている「神」と書いてある服を着た老人が
「ここはワシの部屋じゃ」と笑いながら言った。
「俺は死んだはずだが」と不思議そうに言ったすると目の前の怪しい老人が「死んだよ。」とここも笑いながら言ってきた。
じゃあ何でこうなっているのかと死ぬ前にみにつけた知識を思い出す、すると似たような状況になっている小説がある事を思い出した。
「これもしかして異世界転生とかじゃないのか」と恐る恐る尋ねる。
すると怪しい老人が「その通りじゃ」と、またも笑って言った
「フゥ〜」と一息はいて白は言った「嫌だ」すると老人が目を見開いて「えっ、え、いまなんて言った」 と、聞き返してきた。
白は笑いながらもう一度自分の意思を言った「嫌だ、じゃあ終わりでいいか」
「ちょっと待って下さいよ〜話くらい聞いてくださいよ」と老人は涙目で訴えてくる。
「話くらいなら聞いてやる」と呆れ気味に話を聞くことにした。
「ゴホン」と咳払いを1回して老人が語り始めた。
「えーまずワシは神じゃ
そして元いた世界に生まれたのもワシが間違えていたんだ、そして今から転生してもらう先が本当に生まれる予定だった世界じゃ」 と神が言った。
「なるほどじゃあ俺はお前のせいで死んだようなものじゃないか」と白が怒りをあらわに言った。
「だから罪滅ぼしに生まれるはずだった世界に転生させてあげようかなーなんて思ったり思わなかったりなんだけど、どうする」と神が聞いてくる。
「その世界に俺の知らないことはあるのか」と白が聞いてくる
「あるぞ魔法とか違う生物とか」神が徹夜明けのようなテンションで言ってくる。
「、、、じゃあいいぞ」しばらく考えて白が言った。
「本当にいいのか」と嬉しそうに聞いてくる。
「それで本当は何で俺を転生させたいんだ」白がふと神に尋ねる。
「えっ」神が驚いたようにこちらを見てくる。
「俺に対する罪滅ぼしだったら俺が転生を断った時点で俺の意思を尊重するはずだなのにお前は俺の意思を尊重しなかった、まるで俺を異世界に行かせたいかのように」と白が神に対して言う。
「はぁーそうじゃよその通りじゃよわしがテレビを見ながら仕事してたら間違えたんじゃよ早く元の世界に戻さないと神クビなんじゃよ」と不機嫌になりながら言った。
「そうかじゃあ早く転生させろ」と少し楽しそうに白が言った。
「転生してくれるのじゃあちょっと身体能力高くしとくから」
と神が嬉しそうに言った。
身体能力を向上させると壁に扉が現れた
「その扉を抜けると転生できるよ、あと何で転生してくれるの知識が欲しいからなのか」と神が言った。
「俺が行きやすい世界を作りたいから」と一言だけ言って白は扉を抜けていった。
扉を抜けると草原に出た。