僕ってそんなに凄かったの⁈
急に異世界に召喚された僕はなぜか人探しをすることに。めんどくさい。なんでわざわざ異世界にまで来て人を探さないといけないのだろうか。
「まずはギルドに行って登録をしよう。登録をして自分のステータスを確認して。人探しだけど念のため自分がどれくらい強いのか把握しておく必要があるから」
シレーナはそう言うとあまり乗り気でない僕を無理矢理ギルドに連れて行った。
ギルドに着いた僕らはすぐに登録をした。人を探すだけなのにステータス確認なんて正直だるい。人探しが終わったら現実世界に戻れるらしいから早く戻してほしい。アニメみたい。ゲームしたい。ラノベ読みたい。僕の嫁よ、早く会いたいよぉ。
「はぁ〜⁈」
なんか急に叫びだしたぞ。こいつやっぱりおかしいやつなんじゃないか。
「え⁈ こんなの見たことありません!」
なんかギルドの人も驚いているらしい。シレーナが何かやらかしたのか?
「急に叫ぶなよ。周りの人に迷惑だろ」
「いや、これみたら叫んじゃうわよ。あんたのステータスどうなってんの? ありえないんだけど」
何がどうありえないんだよ。まさか驚異的に低いのか?
「私も驚きました。まさか最初からこんなに数値が高い方がいらっしゃるなんて。」
ギルドの人もまだ驚いてる。そんなに僕は強かったのか。でも人探しにそんなのは必要ないんだけどね。
「シュウ、さっそく人探しに行くわよ。あんたがいればすぐ見つかるわ。魔物が来ても怖くないし」
そう言われると腕を掴まれ、転移魔法らしきもので一気にシレーナの家まで戻った。色々急ぎすぎてて異世界を満喫する時間がないんだけど。
「もし私たちがはぐれちゃって強そうな魔物が来たらこの転移結晶を使って。この家に戻ってこれるから」
「わかった。でもなんでこれも持たせるんだ? 危険な場所なのか?」
「普段は魔物なんてでないけど、あの辺りには強力な魔物が住みついているのよ。万が一それが現れたときのためにあんたを召喚したのよ」
要するに護衛か。まぁその魔物が出てきてくれれば楽しめそうだな。
「じゃあ行くわよ」
いざ行くとなるとワクワクするなぁ。やっと異世界っぽい感じになるのか。あくまでも人探しなんだけどね。魔物でてこないかなぁ。