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妹が可愛いすぎて困ってます。  作者: 蒼龍 葵
弘樹高校2年生
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雪とマリア


「ユキチャンに、お願いあるの」


久しぶりに雪のお家にジェシカちゃんが遊びに来ていた。

ジェシカちゃんは有名なモデルさんだから、スキャンダルになると困るからあまり来ないでってひろちゃんに言われてた。

だからジェシカちゃんがお家に遊びに来るのは完全オフ。あとはひろちゃんが家に居ない日にしてもらっていた。


でも最近はマリアちゃんというひろちゃん大好きな小さな妖精が来るようになって少し困っている。

お友達の妹さんだしあまり言えない。


「どうしたのジェシカちゃん?」


「3時間でいいのです。マリアの面倒お願いしたいです」


「マリアちゃんに何かあったの?」


「いいえ、マリア、ユキチャンとお話したいそうです」


恋のライバルからの挑戦状だろうか?

いいよ、雪だってひろちゃん大好きなのは負けないもん。それに、なんでマリアちゃんがひろちゃんの事あんなに大好きなのかも気になる。


「いいよお、ジェシカちゃん撮影だもんね。雪で良かったらマリアちゃんと遊ぶよ!」


「流石ユキチャン!thank you」


硬く握手した所でジェシカちゃんとは別れ、雪はマリアちゃんと手を繋ぎ、ジェシカちゃんを乗せた黒い車に行ってらっしゃいと見送りした。


さて、問題のマリアちゃんは雪よりも頭1個半分くらい身長も小さい。ツインテールの金髪で目はクリクリして可愛い。

ひろちゃんは身長小さい方が好きなのかなあ。でも雪だってそんなに身長伸びた方じゃないから条件は一緒。あと、マリアちゃんは雪よりおっぱい小さい。


「ユキ。今日、よろしくオネガイ、シマス」


丁寧にお辞儀をしてきたマリアちゃん。確かパパが大学の教授らしくて、それでしっかりしているんだと思う。色々な言葉話せるのは羨ましい。雪は日本語だけでも大変なのに。


「何して遊ぼうか?」


「ユキの話、聞きたい。ヒロキの事」


「ひろちゃん? う〜ん、何から話たらいいんだろう」


とりあえず金髪の彼女は目立つので雪は一緒に自分の部屋へマリアちゃんを連れていった。

お客さん用のコップに麦茶を入れてマリアちゃんに出す。あれ、そういえば麦茶は飲めるのかなあ?


「マリアちゃん、お茶って飲める? 家に紅茶とかは無いからごめんね」


まさか客人が来るとも思っていなかったので何も準備していない。冷たい方が飲みやすいかと思い氷も入れてみたが、マリアちゃんにとって珍しくは無かったようでごくごく飲んでいた。


「美味しいです! ユキ、ヒロキの事好き。マリアもヒロキの事大好き! 話聞きたい」


「ええっとね、マリアちゃんがなんでひろちゃんの事大好きなのか、そっちの方が聞きたい」


「ヒロキ、マリア助けてくれた。本、届かない」


図書館でマリアちゃんに出会ったと言っていたが、マリアちゃんは身長が小さいから高い所の本が届かなかったのだろう。

しかもハーフとは言え、もしかしたら日本語が通じないかもと思われて誰も助けてくれなかったのかも知れない。

雪も英語は喋れないから、ジェシカちゃんがあんなに日本語ペラペラじゃなかったら絶対仲良く出来なかったと思う。


「ひろちゃんは昔から優しいんだよ、誰に対しても平等で、好き嫌いが無いの」


「YES、ヒロキ優しい。マリア大好き」


「だから、マリアちゃんにも雪にもひろちゃんは平等なの。マリアちゃんがひろちゃんの事大好きでもひろちゃんは変わらないよ」


「マリア、ヒロキ大好き。ヒロキもマリアの事好きでいて欲しいね」


ひろちゃんが優しいだけでこんなに好きになるものだろうか。もしかしたらマリアちゃんの一目惚れなのかも知れない。

だったら、マリアちゃんにひろちゃんを超える出会いがあればマリアちゃんの気持ちを変えられるかも知れない!


「ひろちゃんの好きはみんなに対する好きで、マリアちゃんが1番には絶対ならないよ」


「Why? マリア、もっともっとオトナになります。ヒロキ、オトナならきっと大好きなる」


「大人になるって言っても……」


マリアちゃんは雪より3歳年下。雪ですら埋められない3年があるのに、ひろちゃんからみたマリアちゃんは6歳も年下。どう考えても子供だろう。


「男の人、胸好き。ジェシカに聞きました! 仕事の男の人、胸大きい人好き」


「!? そ、そうなの!?」


雪は女学校に居るので男の人の好みが分からない。確かにジェシカちゃんならモデルさんだし色々年上の方と関わっているから男の人の好みが聞けるんだ!


雪はマリアちゃんの面倒を見てと言われたのに、思い切りマリア先生の話に食いついていた。


「マリア、胸大きくする。ジェシカ色々教えてくれる。きっとヒロキ喜びます!」


「マリアちゃん! 雪にも教えて!」


「いいですよ、ユキもヒロキ大好き、ヒロキはユキの事大好き。マリアのライバル育てるの嫌だけど、フェアに行きましょう」


「やった〜! マリアちゃん優しい。雪、マリアちゃんの事大好きだよ」


こうしてマリアちゃんによる雪のおっぱい大きくする秘密のトレーニングが開催された。

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