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妹が可愛いすぎて困ってます。  作者: 蒼龍 葵
弘樹高校2年生
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モデル雪音誕生!?

雪にライバルが出来ました。まさかお友達の妹さんがライバルになるなんて!

しかもひろちゃんの大好きな偉い研究をしている先生の娘さんだって。

そんなの、雪勝てるわけないじゃない。

しかも、マリアちゃんはヨーロッパの方のママだから鼻も高いし顔は小さいしお人形さんみたいに可愛い。

雪もどうにかマリアちゃんみたいに可愛くなれないかなあ??


「ホント、sorry……ユキチャン。ゴメンナサイね、マリア、悪気はないの」


モデルをしているジェシカちゃんはなかなか学校に来ない。

でも、こないだ雪の家でマリアちゃんがちょっと大きい声で騒いでしまって、ひろちゃんから苦情言われてから家にも来なくなった。

だから、ジェシカちゃんが少し時間のある時は雪がマネージャーさん? って人に呼ばれてジェシカちゃんの家に遊びに行かせてもらっている。

本当はジェシカちゃん有名人だから、あまり行ったらダメみたいなんだけど、雪は何故か特別って言われた。


「マリアちゃんに悪気は無くても、ユキのひろちゃん取ったらだめだよ」


「そこ、不思議。ユキチャンのBrother、マリアは違う。Why?」


前々から雪も疑問に思っていた兄妹の関係。雪のママは本物のママだけどパパは違う。雪を産んでくれたパパは居ない。

その話をするとママがすごく悲しそうな顔をするから、ママにはずっと聞かないでいた。

別にパパが違っても雪にとってはどうでもいい。雪にはひろちゃんが居てくれる。それだけで十分幸せだから。

周りからはひろちゃんは雪のお兄ちゃんなのにどうして付きまとうんだって言われるけど、雪にとってひろちゃんはお兄ちゃん以上の存在。


「ひろちゃんは、ユキのお兄ちゃんじゃないもん。ひろちゃんは雨宮弘樹。雪は櫻田雪音」


「違うFamily一緒?」


「違わないよ、パパとママとひろちゃんとユキの4人家族」


「ンン……ユキチャンの言う事、ワカラナイです。でも、ワカリマシタ、マリアの事嫌いね」


「マリアちゃんの事は嫌いじゃないよ! ただ、ひろちゃんの彼氏になるのはダメ!」


「嫌い違う、でも好きダメ?」


ジェシカちゃんに全く上手く説明できない。雪の大事なお友達の妹さんを嫌いになる訳がない。でも、だからって、ひろちゃんを雪から取られるのだけは絶対に嫌!


「ひろちゃんは年上だからダメだよ、法律で決まってるから!」


「では、マリアがオトナになったらOK?」


「えっと……えっと……」


雪より年下でもお人形さんみたいにすごく可愛いマリアちゃん。

彼女が大人の女性に変身したら、雪は勝てない。どうしよう。マリアちゃんに早くカレシが出来てくれたらいいのに。


「マリアちゃん、可愛いからボーイフレンド出来るよ!」


「マリア、ヒロキの事好き。好きな子絶対離れない。困るね」


そんな事言われても、雪も困るね。

このままジェシカちゃんとひろちゃんの話をしても泥沼にしかならない。

ジェシカちゃんは妹さんをすごく大切にしてるし、マリアちゃんも可愛いし別にひろちゃんに付きまとう以外は本当に普通の子なんだけど……。


「oh、いけない。ユキチャン呼んだの違う用事。マネージャー怒られる!」


「どこか行くの?」


「ハイ、ユキチャンと、写真撮りたいのです!」


「写真??」


「YES! 来月の表紙任されました。編集のアダチサンにジェシカのフレンドと撮りたいって」


「ほええ〜!! 流石ジェシカちゃん。また表紙になるんだあ!」


「ユキチャンと撮る、許可貰いました。レッツゴー!」




ジェシカちゃんのマネージャーさんは雪とジェシカちゃんの会話で遅くなっても怒る様子もなく車をどこかのスタジオまで飛ばしてくれた。

中にはメイクさんって綺麗な女性が沢山いて、ジェシカちゃんにすぐ頭を下げてくる。

同じ学校にいるけど、ジェシカちゃんはトップモデルなんだから当たり前だよね、雪はこんなところにきて大丈夫なのかなあ……?


「あら、貴方がジェシカちゃんのお友達さんね。まあ、やっぱり素材がいい子は違うわね、この子化粧化けしそうよ!」


「ほんとだ、卵みたいにツルツルモチモチ。私も若い頃に戻りたい〜!」


きゃあきゃあとおねーさん達に囲まれて雪は肌チェックをされた。ジェシカちゃんは慣れた様子で髪の毛をアップにしてもらい、淡いメイクを担当の人にしてもらっていた。


「Good。ユキチャンどう?」


「うわあ、ジェシカちゃん可愛い。やっぱり全然違うんだ……」


元々美人のジェシカちゃんは化粧をされてさらに大人めいた綺麗な女性へと変身していた。

雪の顔にも何か粉っぽいやつをパフパフされて、目と唇にも何かつけられた。


初めての化粧。なんか唇はカサカサするし、目は重くて痒い。これがマスカラってやつらしいんだけど、よく分からない。

雪は鏡に映る自分の顔を見ても何か変な気分になっていた。


それから1時間程、色々なアングルで写真を撮られてやっと解放された。お腹は空くし身体はヘトヘト。こんな大変な事をジェシカちゃんはいつもやっているんだと関心してしまう。


「ユキチャン、今日はジェシカのワガママに付き合ってくれて、アリガトウね!」


「すごく楽しかった! そういえば、この顔のままで帰って大丈夫かなあ?」


「化粧は石鹸でも落とせますけど、肌痛む。ママさん多分化粧落とし持っているはずね。無かったらこのサンプルあげます!」


雪は化粧落としっていうサンプルを3つ貰い、マネージャーさんの車で家の前まで送ってもらった。多分、もう遅いからひろちゃんは帰ってきているはず。

ジェシカちゃんはひろちゃんに挨拶したがってたけど、スーパーモデルさんがまた家の前でワイワイしたら問題になるから、と言って無理矢理帰ってもらった。


「ただいまぁ!」


「おかえり、雪……って、何だ!? どうしたその顔! 誰かに虐められたのか!?」


リビングでくつろいでいたひろちゃんが雪の顔を見た途端突然慌ててやってきた。雪の顔、そんなに変になっているんだろうか。


「雪、顔がパンダになってるぞ! しかも目の近くが赤いし、唇から血が出てる……」


「ひろちゃん、これお化粧してもらったんだよ! ジェシカちゃんと一緒に!」


「でも、雪ここに来るまで顔擦っただろ。目の黒いやつ落ちてるし、パンダだし、口紅が多分伸びて殴られたみたいになってるよ……」


「えええええっ! そんなにお化粧って維持するの大変なのぉ!? 雪落としてくる」


恥ずかしくてずっと顔を抑えていると、ひろちゃんが笑いながら濡れたタオルで顔を拭いてくれた。


「雪は、化粧なんてしなくても十分可愛いよ」


「ひろちゃん……」


「パンダになった雪も可愛かったけどな。でも無い方が可愛い」


優しい笑顔で雪のズレた化粧を落としてくれる優しいひろちゃん。

でも化粧しなくても可愛いだなんて、絶対他の女の子には言わないで欲しいな……そんな事言われたら、みんな喜んじゃうじゃない。


ひろちゃんは、いつまで雪の傍に居てくれるんだろう。


雪は優しすぎるひろちゃんが離れて行っちゃいそうで心配事が増えました。

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