高速道路
掲載日:2026/09/14
「先が見えた。」
私はしがない社会人。ふと夜にドライブがしたくなり、車に乗り込んだ。行き先なんてない。ただ遠くに行ける気がして、高速道路に足を踏み入れた。
まず、目にうつったのは、点々と散る光。そこに視界が持っていかれそうで、そっと目を逸らした。次に見えたのが、分岐点。インターチェンジだろうか。まだ、高速道路を降りる気はさらさらなく、通過した。ちらちらと視界に入る光と、木々を横目に車を通り過ぎ、車が通り過ぎていった。
通り過ぎた車は、今にも車内から楽しそうな声が聞こえてきそうだった。50kmくらいだろうか。通り過ぎていった車は、急いでいたのか80km出ていそうだ。みんなそれぞれ、速度を守って走っている。
私は、どこかの車にあわせることもなく、ただ一人で走っていた。
人生が高速道路のように見えたことありませんか。決められた速度で皆が動き、進んでいく。誰も止まることはない夜の道路。点々と散る光は憧れ、木々は過ぎ去っていく日々。
あなたは、人生を何と捉えますか?




