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俺なりのショートショート12

作者: 骸骨
掲載日:2026/06/07

 とてもとても遠い場所の話。 

 貧しいその村の人口はおよそ百人ほど。村の裏手に位置する川にいる魚や、畑で取れる芋類でどうにか生活を維持していた。暮らしぶりは厳しかったものの、皆穏やかな毎日を送っていた。


 ある夏の日。村のすぐそばへ、小さな星が落ちてきた。手のひらほどの大きさとはいえ、衝撃は相当なもの。藁で出来た村人の家は、幾つも崩れてしまった。藁で出来ていた家のため、中の住人は無事だったのが、幸いだったといえるのか。

 村の中は、上へ下への大騒ぎ。怯えて動かなくなる人や、慌てて村から出てどこかへ消える人も。何人かの勇敢な人たちは、落ちてきた星を見に村から出た。いくら時間がたっても、全員戻っては来なかった。

 村の住人の大半が、こうしていなくなった。残されたのは、老人ばかり。老人たちも、大半が自分で自分の面倒が見ることができないくらい衰えたものばかり。次々と亡くなっていく。こうして、村には誰もいなくなった。

 からっぽの村にやってきたのは、落ちてきた星の中にいた甲虫たち。甲虫たちは、人知れず村で暮らし始めたのであった。

 

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