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第3話 宿の小さい女の子

街の喧騒から少し離れた、古い石造りの宿「月影亭」。

夜遅くに着いた私は、疲れたふりをして

カウンターに寄りかかった。

「すみません……今夜泊めていただけますか?」

宿の主人は、恰幅のいい中年男性。

髭をたくわえ、優しげな目で私を見た。

「もちろんじゃよ。お嬢さん、一人旅か?

危ないからな、ゆっくり休んでおくれ」

料金を払い、鍵を受け取る。

二階の小さな部屋へ案内されながら、

階段の途中で小さな影がちらりと見えた。

「パパ、お客さん?」

階段の踊り場に立っていたのは、

7歳くらいの女の子。 宿の主人の娘だろう。

ふわふわの金髪を三つ編みにしていて、

頬はぽっちゃり。

大きな青い瞳が、好奇心でキラキラ光っている。 名前はルナ、だって。

主人が「うちの娘じゃよ」と笑って紹介してくれた。

「ルナちゃん、こんばんは。リコだよ。よろしくね」

私はしゃがんで目線を合わせて、にっこり。

ルナちゃんは恥ずかしそうに

顔を赤くスカートの裾を握って、ぽそっと。

「……お姉ちゃん、きれい……」

その言葉で、私の胸がきゅんとなった。


ああ、食べたい。

部屋に案内されたあと、私はベッドに腰掛けて待った。

深夜、宿全体が静まり返った頃。

廊下の木の床が、きしりと鳴る。

ルナちゃんが、そっと私の部屋の扉をノックした。

「……お姉ちゃん? 起きてる?」

私はすぐに扉を開けて、彼女の手を引いた。

「ルナちゃん、どうしたの? 眠れないの?」

「うん……なんか、ドキドキして……

お姉ちゃんの部屋、来ちゃった……」

小さな手が、私の指をぎゅっと握る。 温かい。

指の関節が小さく動くたび、骨が薄く浮き出る感触。

私はルナちゃんを部屋の中に引き入れて、

扉を閉めた。 鍵をかける音が、カチリと響く。

「大丈夫だよ。ルナちゃん、私が守ってあげる」 私は彼女を抱き上げて、ベッドに座った。

ルナちゃんは私の膝の上にちょこんと乗って、

安心したように体を預けてくる。

「……お姉ちゃんの匂い、甘い……」

その瞬間、私は彼女の細い首に両手を回した。

親指を喉仏のすぐ下に、人差し指と中指で

両側の総頸動脈を正確に圧迫。

息が詰まる。

小さな体がびくんと跳ねて、手足がばたばたする。

でも、すぐに力が抜けた。 七秒。

瞳から光が消え、口から小さな泡がこぼれる。

私はそっとルナちゃんをベッドに横たえた。

まだ温かい。 胸が、ゆっくり上下している……

いや、もう止まっている。 まずは頬。

ぽっちゃりした両頬を、親指と人差し指でつまみ、

皮膚をゆっくり引き上げる。 表皮が薄く、

すぐに真皮まで達する。 脂肪層が白く柔らかく

、まるで新鮮なマシュマロ。 門歯でこそげ取る。


とろり。

甘みが強く、ミルクのようなコク。

頬の内側の粘膜まで一緒に噛むと、

ほんのり塩気が加わる。 次に耳。

小さな丸い耳を根元から指で挟み、ゆっくり引く。 軟骨がぷちん、と小さな音を立てて外れる。

断面は淡いピンクで、血が少し滲んでいる。

耳全体を口に含んで、舌で転がす。


カリカリとした軟骨の食感と、耳たぶの柔らかさが混ざる。

甘くて、ほんのり蝋のような風味。

髪をそっとかき分けて、頭皮を爪でなぞる。

三つ編みを解いて、金色の髪を一本ずつ

丁寧に抜いていく。 頭皮が少しずつめくれ、

薄い血膜が露わになる。

髪を束ねて、自分の髪に結びつける。

ミミちゃんの耳、エリナちゃんの水色髪、

そしてルナちゃんの金髪。

三人が、私の一部になった。 次に腕。

両腕を肘から曲げ、橈骨頭を押さえながら上腕骨を捻る。

ぽきん、ぽきん。 二本の腕が綺麗に外れる。

指先から順に噛み砕く。 小さな指の骨が、

歯の間で砕けると、髄腔から白い脂がじゅわっと溢れる。

骨の表面の薄い腱は、コリコリと弾力があり、

噛むたびに甘い脂が染み出す。

胸部。 小さな胸を服ごと剥ぎ取る。

肋骨を一本ずつ、指で押し込んで折る。

ぱきん、ぱきん、ぱきん。

胸骨を外すと、心臓と肺が露わになる。

肺はまだ微かに膨らんでいる気がする。

心臓は、もう動いていない。

肺をまず一口。 スポンジのような食感で、

血の鉄臭さが鼻腔に抜ける。

心臓を縦に裂く。 心室内部の血がどろりと零れ、

冠動脈の細い枝が切れる。

心筋を一口ずつ、丁寧に噛む。


弾力のある肉質。 血の味と、ほんのり甘い脂の層。

最後に、お腹を開く。 腹直筋を爪で裂き、

腹腔を広げる。 肝臓をずるりと引き抜く。

表面の被膜を剥ぎ、内部の柔らかい実をすくう。


濃厚な苦味と鉄分。 舌の奥にずっしり残る。

腎臓はぷちぷち弾ける。

脾臓は柔らかく、噛むと血がじゅわっと広がる。

腸はまだ温かく、内容物が少し残っている。

私はそれを丁寧に避けながら、

腸壁の薄い膜を味わう。


ほんのり酸味のある、独特の旨味。

全てを食べ終えたあと、空になった小さな体を抱きしめた。

「……ルナちゃん」

頬に残った涙を、舌で舐め取る。

「ありがとう。 すごく、優しい味だったよ」

部屋の窓から、月明かりが差し込む。

私はルナちゃんの金髪を撫でながら、にっこり笑った。

「パパには、明日の朝にちゃんと伝えておくね。 『ルナちゃんは、私と一緒に旅に出た』って」

宿の灯りが、静かに揺れている。

外では、街の夜がまだ続いている。

私は新しい髪飾りを指で撫で、ぽつり。

「次は、もっと大きい子がいいな…… 宿の女将さんとか、街の衛兵のお姉さんとか」

異世界の味は、まだまだ尽きない。

こいつロリしか食ってねぇぞ


今回の被害者


ルナちゃん

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もはや邪神の類だろ
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