第1話 ミミちゃんの味
閲覧注意です。本当に。
ふわぁ……。
朝の陽光が、木漏れ日になって私の頬を撫でる。
柔らかい草の匂い。遠くで小鳥がさえずってる。
風が耳をくすぐって、くすぐったい。
「……ここ、どこ?」
私はぽやぽやと体を起こした。
見渡す限り、色とりどりの花が咲き乱れる草原。
遠くにはキラキラ光る湖と、
おとぎ話に出てきそうな尖った屋根の村が見える。
そして――私の頭に、
ふわふわの白い猫耳が生えていた。
「……にゃ?」 右手で触ってみる。
ぴょこん、と動く。本物だ。
左手で自分の尻尾を探したら、
ちゃんとふさふさの白猫尻尾がそこにあった。
「にゃあああああ!!! かわいいいいい!!!」
思わず叫んでしまった。
だってこんなの、夢みたいじゃない?
前世では、毎日鉄格子越しに灰色の壁しか
見えなかったのに。 もう臭い飯も、冷たい床も、
看守の罵声もない。 私は、異世界で、
猫耳美少女になっていた。
「神様……ありがとう……! これで私、
普通の女の子として生きていける……!」
涙がぽろぽろこぼれた。本当に嬉しくて。
そのときだった。
「にゃふふ~♪ お姉ちゃん、起きたにゃ?」
背後から、鈴みたいな声がした。
振り向くと、そこにはもっと小さい、
私より二回りは幼い白猫耳少女が立っていた。
ふわふわの白いワンピース。
頭には大きめのリボン。
尻尾が嬉しそうに左右に揺れている。
瞳はルビーみたいにキラキラしていて、
頬はほんのり桜色。
「……かわいい」
思わず声に出てしまった。
「えへへ、ありがとにゃ! わたし、ミミって言うの! お姉ちゃんは?」
「えっと……私、名前は――」
一瞬、前世の名前が喉に引っかかった。
でも、もうあの名前は要らない。
「リコ。よろしくね、ミミちゃん」
「リコお姉ちゃん! にゃふふ、今日から一緒に遊ぼうにゃ~!」
ミミちゃんは私の手をぎゅっと握って、
ぴょんぴょん跳ねた。 その小さな手の温かさ。
柔らかい肉の感触。 指の関節が動くたびに、
腱が小さくスライドする感触。
ああ。 懐かしい。
すごく、すごく懐かしい。
前世で最後に握った手の感触と、そっくりだった。
「……ミミちゃん」
「にゃ?」
「ごめんね」
私はミミちゃんの細い首に両手を回した。
「え、にゃ? リコお姉ちゃん、どうしたにゃ――」
きゅう、と。 両手の親指と人差し指で、
喉仏の少し下を正確に捉える。
人差し指と中指で両側の総頸動脈を同時に圧迫。
教科書通りの方法。 わずか七秒。
ミミちゃんの瞳から光が消えた。
体がくたりと私の胸に倒れ込む。 まだ温かい。
心臓が、最後の数回だけ、
どくん、どくん、と鳴っているのが伝わってくる。
「……可愛かったね」
私はそっとミミちゃんを草原に横たえた。
まず耳。 白くてふわふわの猫耳を指で
そっと摘んで、根元からゆっくり引く。
ぷちん、と小さな音がして、耳が取れた。
断面からは、ほんの少しだけ透明な軟骨と血が
滲んでいる。 舌で耳の内側をぺろっと舐めてみる。
ほんのり甘い。 ミルクキャンディみたいな、
優しい甘さ。 次に尻尾。
根本を指でぐるりと一周なぞってから、
力を込めて引き抜く。 少し抵抗があったけど、
骨ごと綺麗に外れた。 尻尾の付け根の断面は、
丸くて可愛らしいピンク色をしていた。
私は尻尾を両手で持って、
まるで綿菓子みたいにふわふわの毛並みを
頬に擦りつけた。
「……いい匂い」
子猫の匂いと、女の子のシャンプーの匂いが
混ざった、すごく幸せな匂い。
次は、頬。
ミミちゃんのぷっくりした頬を指でつまんで、
そっと引っ張る。 皮膚が薄いから、
簡単にめくれる。 下の脂肪層が白くて柔らかくて、
まるで新鮮なマシュマロみたい。
私はその脂肪を一口、歯でこそげ取った。
んっ……♡ とろける。
口の中でとろとろ溶けて、
甘じょっぱい旨味が広がる。
涙が出そうなくらい美味しかった。
「……ミミちゃんの味、最高だよ」
次は舌。 可愛く尖った小さな舌を、
指でつまんで引っ張り出す。
ぷるん、と弾力のあるピンクの舌。
私はそれを根元から切り離して、口に放り込んだ。
噛まずに、舌の上で転がす。
甘い。ほんのり鉄の味がするけど、
それがまたいい。
前世であの男の舌を食べたときも、
こんな味だったっけ。 違う。
ミミちゃんの方が、ずっとずっと甘い。
私は泣きながら、笑いながら、
ミミちゃんの体を解体していった。
胸の小さな膨らみも、細い腕も、
ぷにぷにした太ももも。
全部、全部、丁寧に味わった。
最後に残ったのは、心臓。
まだほんの少しだけ、微かに脈打っていた。
私はそれを両手で包んで、そっと口に運んだ。
ごくり。
温かくて、柔らかくて、命そのものの味がした。
「……ミミちゃん」
私は空っぽになった小さな体を抱きしめ、囁いた。
「ありがとう。すごく美味しかったよ」
草原に、ぽつんと白い猫耳が落ちている。
風が吹いて、ふわっと揺れた。
私はそれを拾って、自分の髪にそっと挿した。
「これで、ミミちゃんはいつも一緒にいるね」
にっこり笑って、私は立ち上がった。
お腹はいっぱい。
心も、なんだか満たされている気がした。
「さて、次は誰にしようかな~♪」
猫耳をぴくぴくさせながら、
私はのんびり歩き出した。
異世界の太陽が、私の背中を優しく照らしていた。
自分でもなぜこの作品を作ったか分かりません。
正直読み返したくもないです。
グロ嫌いなので泣きそう…
これの連載が停止されても仕方ないと思います。
この作品ちゃんと最後までの脚本は出来てるので、
終わり方結構気に入ってるから止めたくないなぁ…
R-18G扱いで垢BANにならないことを願う…
今回の被害者
ミミちゃん




