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40 買い物

純金のインゴットを渡し、握手した後、ナイルは直ぐに去った。

城門を開けようとしたが、ピンの場所に行かなくても、他のピンを設定した場所にはいつでも飛べるようだ。

正直、羨ましい。

当然のことだが、スキルを創造しようとしたが、CP消費がとんでもない数値で、創造代償でどうにかなるものでは無かった。

そもそも、空間魔術師なんてのはおとぎ話レベルだと思っていた。

魔法使いの上位互換が魔術師で、その先に専門的な火魔術師などに派生するはずだけど、どういう訓練をしたら空間を認識したことになるのか見当もつかない。

老いた魔術師なら分かるが、ナイルの年齢からは想像出来ない。

空間魔術師については良く知らないので、追々、仲良くなれば教えて貰えるかもしれない、と期待しよう。

「ロイ様、この市の品、どれ位貰って良いんですか?」

「まぁ、常識の範囲内?」

「ロイ様の常識と、僕の常識の範囲が違う気がするんですが」

そりゃ、そうだ。

「とりあえず、市から欲しい物を一ヵ所に集めよう!僕の分と、バンくんの分で。それで今度ナイルさんが来たら、多すぎないか見て貰えばいいんだよ。んで、何日経ってもナイルさんが来なかったら、全部頂く」

「え?!騙されたんですか?!」

「いやいや、まだそうと決まった訳じゃ無いから」

正直、この市全ての品が純金のインゴット3本分だとは思えないが、そうなったらなったで、高い授業料だと思えば良いのだ。

さて、広場に伸びた1本の露店市、左右にびっしりとそれぞれの簡易屋根を構えた店が並んでいる。

欲しい物を探すぞ!


「うぉぉぉぉぉぉ!!バンくん!これ見てこれ見て!!」

「粉の入った瓶に見えますが、何ですかこれ?」

「イースト菌だよ!イースト菌!しかも説明書付きぃ!!」

「薬か何かですか?」

「パンだよ!パンを作るのに必要な粉だよ!」

「おぉー。小麦粉がやっと使えますね」

「バンくん、パン好きじゃない?」

「え?まぁ好きとか嫌いとかより、必要な物ですね」

温度差が凄い。

あ、バンくんは肉が食べられることに幸せを感じるタイプだったな。

「あ、こっちにもイースト菌みたいなのがありますよ。えっと、べーきんぐぱうだー」

「なぬ?!ちょっと見せて!」

説明書を読み比べる。


イースト菌:酵母の力で生地を膨らませる。量に応じて寝かせる必要がある。パン作りに向いている。

分量:ここはいい。

ベーキングパウダー:化学反応により生地を膨らませる。寝かせる必要はない。菓子作りに向いている。

分量:ここはいい。


ずっとパン菌と呼んでいた物は、イースト菌とかベーキングパウダーとか別の呼び方だと思っていたけど、真のパン菌、いや、パン菌の正式名称はイースト菌だったのか!

手つかずの小麦粉の量とイースト菌の使用量を計算して、必要分を確保した。

菓子は食べたいけど、貴重な小麦粉を贅沢品に使うのは、気が引ける。

でも、1つくらいはいいかな。

「ロイ様、塩がありますよ!」

「なぬぅ!!!確保!確保!!」

「10kg袋ですけど、どれ位必要ですか?」

「5袋!!あ、胡椒!調味液?何だコレ?何々?って凄いな!」

「こっちには飼料がありますよ!」

「お!?どんなの?!」

こっちはこっちで物色中。

「何か穀物が色々混ざった、ん?何か干した果物の欠片みたいなのも入ってます!」

「何かよく分からないけど、高そうな飼料だね」

「万能飼料、って書いてます!これだけを与えるのはダメみたいです!草も必要みたいです」

高級飼料ってところかな?

「どれ位の量?」

「樽1つしかありません!」

「確保!」

「野菜を確認しました!ジャガイモ、たまねぎ、ニンジン、かぼちゃ、ミツイモ?があります!」

「全確保!」

お、HPポーション?

只のポーションに下位、中位、上位。

MPもスタミナもあるな。

とりあえず、只のポーションと下位ポーションは数もあるし、20本ずつ確保させてもらおう。

解毒薬に弛緩薬に気付薬、軟化薬、んーと、後は何だ?これは状態異常に効く薬か?

とりあえず全種類4つずつ確保するか。

治癒薬?

病気に聞くってことだろうか。

これは、こじらせた場合を考えて8本かな。

お、これが属性魔石か。

火に水に風に土か。

大きさはみんな一緒だけど、色の濃さは品質と比例してるのかな?

とりあえず、無駄に建ててしまった施設の運用に必要な数を把握しなくては。

「バンくん!良さげな物は確保しといて!ちょっと確認したいことがあるから宜しく!!」

炭焼き小屋、レンガ焼きの小屋、鍛冶小屋、製鉄小屋、全ての動作部を確認する。

確かに、属性魔石を埋める場所がある。火を扱う場所だからだろう、火の魔石と風の魔石を合わせて運用する仕組みになっている様だ。

製鉄小屋は炉に、高炉もあるが、使い方はいまいち分からないけど、ここだけは高品質な物を使った方が良いのか?

とにかく数の確認は出来たから、その分と少しの予備を確保しに戻ろう。

「ロイ様!粘土の袋を見付けたんですが、何か砂みたいな状態なんですけど、どうやら水を加えると粘土になるような物でして」

何それ、凄い便利。

「全部確保!」

「と、思って確保しておきました」

流石だなぁ。

あ、燻製チップ!

肉にはこのサクラが向いてるのか、後は、クルミとメープルが無難な感じだな。

これは確保だな、燻製肉が作れるってことだ。

「ロイ様、ウイスキー樽がありますけど、飲む以外の用途があるって言ってませんでしったけ?」

「酒精が強いのは……これだね」

バンは樽を傾け転がして集める場所へと運んでいく。

後は何があるかなぁ、種とか、苗の類は無さそうだな。

お、宝石?


翡翠石のネックレス

効果:状態異常耐性中上昇


これは、薬の節約になるだろうから、バンの分も確保しよう。

んー、後は各種ステータス上昇の効果があるが、ジャラジャラ付けるのも何か嫌だし、これだけで良いかな。

魔法具?いや、魔導具か?

アイテムバックがあるけど、持ってるのとは違って縛り口に黒い魔石が付いている。


赤竜革の魔法アイテムバック

容量:500㎏

付与:内容物確認


良いなぁー。

でも高そうだなぁー。

さすが魔導具、今持ってる2つの上位互換だよー。

ナイルに嫌な顔されるかも知れないけど、一応2つ確保しよう。

娯楽品が結構あるけど、そんなに興味ないかな。

衣服!新品だ!下着もある!

おっ?!靴もある!

「バンくん!こっち来て!今後のことも考えて色々揃えるよ」


うん、衣服が一番時間が掛かった。

あ、夕食の準備しなきゃ。

また明日も露店市を再確認しよう。

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