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36 モンスタープール

「バンくん~、待たせてごめんよ~」

バンの視認距離で隠密スキルを解除して走る。

どうやらバンは弓を手にしたままずっと警戒していてくれた様だ。

「何か森から色々な鳴き声が聞こえましたけど、大丈夫でしたか?」

「全然平気、隠密スキルをもう少し改善できればもっと楽に行けたと思うけどね。それより、お腹空いたよね?遅くなったけど、昼食にしよう」

「昼食ですか?あ、言われてみれば」

バンは緊張状態が続いて空腹に気付かなかった様だ。

こちとら目の前でオーク肉を焼いてたから我慢し続け、空腹を通り越して、普通になってしまっている。

バックパックから鍋を取り出し、馬車の中で昼食を取る。

寝起きのイヌワシには専用で搬入しておいたゴブリンを解体して肉を与える。その他の部位は自然の摂理に任せて放置し、水樽の古い水を使って鍋などを綺麗にしておく。

そして再出発。

イヌワシは普通に起きたが、夜の警戒があるので、念の為状態を安静にしておく。

狩りに時間を掛け過ぎたので、ブラックホースにはちょっとだけ速度を速めて貰う。

「ロイ様、何が狩れたんですか?」

「野生の狼と、グレイウルフと、オークだよ」

「オークって、結構狂暴だったんじゃないですか?!それにグレイウルフも」

「あー、まぁ、姿を隠した状態だからそんなでも無かったよ?姿を晒してたらさすがに無理だけど」

「気になってたんですが、狼とウルフの違いって何ですか?」

「狼は野生動物、ウルフは魔力の濃い地域で過ごした狼がモンスター化したものだね。見た目は殆ど変わらないけど、群れとしての統制が高くなるから危険だね。その統率をしているのが、上位種であるグレイウルフだよ。まぁ、でも、大規模な群れになると更に上位種のブラックウルフとかになるね」

「ゴブリンとかコボルトより統制が取れるんですか?」

「あー、ゴブリンとコボルトは統制と言うか、物量戦?数が同じなら狼でも負けるよ?」

バンとモンスター談義をしつつ、距離を稼ぐ。

陽が傾き始める頃に舗装路から外れて野営準備をする。

先に適当な大きさの石を集めて竈の準備をする。

今日の夜は秘策があるので、堀と土塁の設計を若干変更する。

「昨日より高くないですか?」

堀の深さ5m幅5m、土塁の高さは5m。

「良いの良いの。さて、解体をしましょうかね。あ、バンくんは木の枝打ちして焚き木用意してくれる?」

そして狩りの成果を大放出する。

バンはその量に驚いている。

解体はスキルがやってくれるが、持久消費の問題も考えて、オーク1体とグレイウルフ5体を解体。

グレイウルフの皮はまさに上質だった。

保温性にも優れるし、耐水性もあり、柔らかいし、解体スキル様様である。

オーク肉はステーキにするとして、枝打ち終わりのバンにはオーク肉の脂身取りを任せる。

ウルフ肉は5体分全てを別で炒め、野菜スープの鍋に混ぜる。

こうなっては肉スープと言った方が良いだろう。

そしてオーク肉のステーキを焼いていく。

適度に脂身が残っている為、油脂は使わないで済みそうだ。

焼いては手ごろなサイズに切って、小鍋に移す、を繰り返す。

一杯になった小鍋をそのままバックパックに搬入する。

これで明日も焼き立てが食べられるはずだ。

バンの脂身取りも終わった所で、夕食のステーキを焼いていく。

「この匂いは凄いですねぇ~」

「バンくん、オーク肉食べたこと無い?」

「ありませんよ~。週に2回、ワイルドボアの肉しか食べたこと無いです」

「じゃあ、初オークステーキ、どうぞ!」

「こんな分厚い一枚肉良いんですか?!」

「両面しっかり焼き、中は微妙に生加減です!」

バンはナイフを使わずにフォークでかぶり付き、豪快に噛み千切る。

「?!?!?!?!?!」

モグモグしながら何か言ってるんだろうけど、多分、美味しいってことを言いたいのかな。

うむ、焼き加減はバッチリだな。

おっと、イヌワシにも分けてあげよう。

結果、2人で3枚ずつオーク肉ステーキを食べ、スープには手が付けられなかった。

「ちょっと食べ過ぎました」

「だよね。食後の運動に、木をラッシュで適当にバラしてくれる?持久向上の為にも3回くらい。いけそうなら4回」

「分かりました」

バンに木のバラしを任せている間に、隠密スキルの編集をする。


スキル名称:完全隠密

スキル効果:気配、物音、臭い、魔力、移動時の足音を遮断し、姿を周辺と同化させる

発動代償 :MP20消費

発動代償 :毎分最大MPの0%を継続消費

発動代償 :攻撃時MP0消費

CP消費 :200CP消費


うむうむ、既存のスキルを編集するのはやはり消費CPが少なくて済むから良いな。


「完全隠密」(-/-)

気配、物音、臭い、魔力、移動時の足音を遮断し、姿を周辺と同化させる

発動時MP20消費

※毎分最大MPの0%を継続消費

※攻撃時MP0消費

※最大MP10%以下で自動解除


狩りの効率を考えると気配を察知するスキルが有ってもいいな。

斥候職にそんなスキルがあるが、現状は斥候職を目指していないし、条件も確認できないので、創造しても良いだろう。


スキル名称:気配察知

スキル効果:周囲の気配を継続して察知する

発動代償 :任意発動

発動代償 :自動算出

CP消費 :自動算出


これでどうなるかな?


スキル名称:気配察知

スキル効果:周囲10mの気配を5秒間継続して察知する

発動代償 :任意発動

発動代償 :MP20消費

CP消費 :4000CP消費


森の中なら10mでも優位に立てるな。

創造代償を加えたら結構なCP削減になりそうな感じ。


スキル名称:気配察知

スキル効果:周囲10mの気配を5秒間継続して察知する

発動代償 :任意発動

発動代償 :MP0消費

創造代償 :MP100消費

創造代償 :持久100消費

CP消費 :2000CP消費


おぉ、これは良い感じになったな。


気配察知1(0/10)

スキル効果:周囲10mの気配を5秒間継続して察知する

任意発動

MP0消費


おっと、成長型か。

これからは積極的に使わないとな。

んー。でも、気配は野生動物には効果的でもモンスターは気配を薄くしたりするのも居るしなぁ。


スキル名称:魔力察知

スキル効果:周囲の魔力を継続して察知する

発動代償 :任意発動

発動代償 :自動算出

CP消費 :自動算出


魔力を薄くしたりすることは出来ないはず、それに強ければ漏れ出る魔力があってもおかしくない。


スキル名称:魔力察知

スキル効果:周囲10mの魔力を5秒間継続して察知する

発動代償 :任意発動

発動代償 :MP20消費

CP消費 :4000CP消費


気配察知と同じか。

これはありがたい。


スキル名称:魔力察知

スキル効果:周囲10mの魔力を5秒間継続して察知する

発動代償 :任意発動

発動代償 :MP0消費

創造代償 :MP100消費

創造代償 :持久100消費

CP消費 :2000CP消費


よしよし。


魔力察知1(0/10)

スキル効果:周囲10mの気配を5秒間継続して察知する

任意発動

MP0消費


これらを併用すれば、索敵はかなり楽になるはず。

積極的に使っていこう。


さてと、スープ鍋は良い感じに煮込まれているから、そのまま搬入してしまおう。

後は中鍋にオークの内臓を入れて、ギリギリまで水を入れて水煮しますか。

「ロイ様、5回が限界な感じです」

お?バンはラッシュの持久消費と残りの持久の感覚が掴めているのかな?

「ありがとう。じゃあ、寝る準備しようか」

バンの状態を安静にして、土塁を登り、周辺を警戒するイヌワシに近付く。

「登って来られそうになったら騒いでくれる?」

さすがに、2人共状態を安静にする訳にはいかないので、自分は普通に寝よう。

明日は手綱の操作と舗装を行いつつだから、安静状態でも寝落ちしないはず。

さてさて、釣れますかな?


「ロイ様、ロイ様」

「ん?朝か、おはよう」

「土塁の外が何か騒がしいんですけど」

ステータスを確認すると全て回復していた。

まぁ、そんなに創造代償を使った訳でも無いし、回復促進スキルもあるからか。

「あぁ、多分罠に嵌ってくれたんだよ」

「罠ですか?堀に落ちたにしては、何か数が多い感じに聞こえるんですが」

「餌が良いってことだね」

火は消えているが、水煮は湯気を上げている。

水も半分くらいになっている。

飲みたいとは思わないが、良い匂いだ。

イヌワシが騒がなかったってことは、堀と土塁は十分に機能したってことだな。

土塁に登って、堀を確認する。

「おぉ~、掛かったねぇ。見事見事」

「うわっ?!」

全方位に狼、ウルフ、グレイウルフが出られないでいる。

あ、下の方にゴブリン、は、踏み殺されたか。

狼が夜行性なのは分かっていたが、ここまでとは。

「じゃあバンくん、朝食食べたら、弓で始末してね。あ、朝食前でもいいよ?」

「ははっ。これは外れない的ばかりですね」

狼は前後への跳躍力はあっても、上への跳躍力は無いから、見事に嵌ってくれた。

これが猫系のサーベルキャットの類だったら登られてたろうな。


矢を大量生産して大正解だ。

まぁ、外して矢が無くなっても、隠密スキルを使えば楽なんだけどね。

とりあえず何体いるんだ?

処理後に搬入して確認するしか無いか。

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