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31 仮拠点堅牢化1

「ロイ様ー!この鳥を、し、とめ、た」

バンは手にした鳥を掲げていたが、目の前の光景が信じられず、腕を下ろす。

まぁ、バンが驚くのも仕方ない。

だって造った本人ですら反省しているのだから。

興奮して、勢いで建設を行い、とりあえず必要な物が揃ったところで、冷静になった。

「うん、とりあえず、夕飯にしようか」

今は炊事小屋で料理をしている。

この炊事小屋も例に漏れず、最適解されたものだった。

当初はレンガ組みを想定したものだったが、この竈は複数の岩をくり貫いて造られたものだ。

レンガの様な凹凸も無く、ただただツルツルな岩の造形品。

石工職人でもここまではしないだろう、いや、どう考えてもレンガで造るだろう。

排気煙突のことは考慮していたが、吸気口のことまでは考えていなかった。

今の所は1つの竈しか焚いていないが、これでも深鍋、手鍋、フライパンが使えている。

分厚い格子状の隙間から熱が上がってくる。

一応3口、となるが、他の隅に置いても十分熱は通る。

ミラードの宿屋の大型竈よりも大型でありつつ、口数も多い。

その竈が3つ。

今は引き戸を全開放しているが、多分閉め切っても問題無いだろう。

調理台には溝がいくつも刻まれている。

火元に近い場所は浅く、流し場に近付くにつれて深くなっている。

まな板を水平に置くことが出来、尚且つ、水気は勝手に流し場に流れていく。

これもツルツル一枚岩である。

流し場の裏にある貯水槽も、今は樽半分程度しか入っていないが、きちんと給水用の階段、給水箇所には木板で蓋がされている。まぁ、軽いので、2枚くらい外せば簡単に給水出来るだろう。

容量としては、多分だが、5樽分だろうか。

炊事小屋の大きさにしては容量が少ない気もするが、衛生的な水を保管するにはこの程度が良いのだろう、多分。

これは何人で運用し、何人分の食事を提供する仕様になっているのか、よく分からない。

とりあえず、沢山だ。

最適解され過ぎている。

「これも開拓者の成せる業、と言うことですか」

まぁ、まだその認識でいて貰おう。

残念なことに、これは炊事小屋として造られたものであり、食べる場所は考慮されていない。

変わらず、地面に座っての食事である。

イスやテーブルでもあれば良いのだが、多分それは工芸職人の領域だろう。

職業枠としては城塞設計士を加えたいので、しばらくは保留。

と言っても、1日1職業枠増加予定なので、それも時間の問題。

都市設計士と変えても良いのだが、ステータス補正を考えると、上位職業は組み込んでおきたい。

「それにしても、双璧の階段が高くなってますね」

実の所、他も造ったので、双璧は一時絶壁になっていた。

勿論、冷静になってから双璧を組み直した。

造ったのは、炭焼き小屋、炭置き小屋、レンガ焼きの小屋、鍛冶小屋、製鉄小屋。

残念なことにこれらは現状、完成しているが、稼働出来ない状態だ。

炭焼き小屋、大量の炭が作れそうな空間だが、中に薪を詰めても、蓋をするため石蓋はあっても、その隙間を埋める粘土が無い。ちなみに石蓋は円盤であり、転がして開閉する仕組みの様だ。隙間を埋める粘土は少なく済むだろうが、無い物は無いので稼働不可。

炭置き小屋、当然炭が焼けないのだから、ただの物置でしかない。

レンガ焼きの小屋、これも当然レンガの素材も無ければ、隙間を埋める粘土も無いので、稼働不可。

果たして岩で建設が出来ている以上、レンガの必要性に疑問を持たざるを得ない。

鍛冶小屋、素晴らしい出来だが、炉に入れる燃料が無いことから、稼働不可。

製鉄小屋、これに至っては、鉄鉱石も無ければ、燃料も無い。併設された高炉なるものも、使い方はよく分からないが、多分、稼働不可。

無駄に石材を必要とする建設をした為、双璧は10分の1程短くなってしまった。

でもまぁ、双璧は城塞設計士を得てしまえば、多分それらに有効活用されてくれるだろう。

双璧は堅牢だが、盆地の貴重な空間を圧迫しているからだ。

内部はある程度目途は立った。

今日の夜に第4職業を作れば、明日の午前中は城塞設計士を設定して城壁などを編集して、午後は建設。

バンには、イヌワシを連れて周辺偵察でもして貰おうかな。

さてさて、いつもの寝る準備をしてから、職業枠追加を頑張りますか。


スキル名称:第4職業

スキル効果:第4職業枠を追加

発動代償 :持久0消費

発動代償 :MP0消費

創造代償 :持久500消費

創造代償 :MP250消費

消費CP :4000CP消費


まぁ、やはりこんなところだよね。

最近は訓練はしても戦闘をしていないので、レベルアップが無い。

故にステータスが上がらない。

上がるのは夢想家だけだ。

経験値増加も戦闘をしないことには機能しないので、大体の拠点構築が完了したら、森へ進出してみるのもありかもしれない。

魔境と森の深度がどの程度なのかは分からないが、魔境にはまだ入りたくない。

森は盆地の入口から見える距離で、ブラックホースなら多分1時間もあれば着けるだろう。

ブラックホースは戦馬では無く、荷馬だが、走れば当然人間の脚より速い。

馬車牽きの馬具しかないが、乗馬用の馬具を作りたいところだが、多分それは工芸職人の領域だろう。

建設により、日程感覚がおかしくなっているが、まぁ、予定通り?数日の滞在で旅を再開できるだろう。


そしていつも通り、急激な状態異常に罹り、修正して寝る。

意識消失。


「完全回復!」

明け方に目覚め、バンの夜警を終わらせる。

バンには朝食を食べてから昼前まで仮眠を取らせよう。

温めた朝食を食べ終えた後には、バンも気合を入れて水浴びを済ませている。

テントは畳み、寝床は馬車に移した。

いくら敷布団があっても、地面に寝るより、荷台の方が寝心地が良いに決まっている。

それに馬車小屋は引き戸を閉めれば暗くすることが出来る。

とりあえずバンの状態を安静に変えて、炊事場付近でスキルの確認を行う。


職業 創造4(19/40)

2職 剣士4(120/400)

3職 都市設計士2(115/200)

4職 城塞設計士2(10/200)


剣士のレベルが上がっているのは、この前のゴブリン殲滅戦だけで止まってたけど、都市設計士が上がっているのは、編集をすることによっても経験値が入ると言うことなのかな?

何となく、ステータスも上昇している。

やはり複数の職業を設定するメリットは大きい。

予想通り、城塞設計士の補正は知力200だ。

これで、編集作業も捗ると言うものだ。


さてさて、城塞設計士は何が造れるかな?

城壁、城門、監視塔、塹壕、突撃防護柵、トーチカ、などなど。

とりあえず、トーチカは要らないな、人員が2人だし、意味無い。

まぁ、城壁と城門は絶対として、高さはどうしたものか。

やはり、盆地より少し低いくらいの高さにはしておきたい。

どうせ盆地は城壁を造れば登れなくなるし、逆に裏手から攻めようと戦力を分散させても、無駄に終わるだろう。

この盆地は本当に入口付近以外から登るのはほぼ無理なのは確認済みだから。

まぁ、凄い崖上りの名人が居た、としても多少は崖を上からロープぶら下がって削れば済むだろうから、完全に囲む必要性は低いかな。

それでも15mの高さか、登るの大変だ。

ミラードの城壁は10mだけど、それ以上になるのか。

でもまぁ、完全に囲んでいる訳では無いから、石材もそこまで必要にはならないだろう。

一般的な開拓都市は5mの城壁を2重にしているらしいし。

まぁ、ここは天然の要塞だし、それを利用しない手は無いだろう。

待てよ、都市設計士の中に昇降機なるものがあったけど、アレを接続できれば楽になる?

検討してみたが、どうやっても1人目が登らないことには機能させられなさそうだ。

でも一応、接続して検討しよう。

今は設置できないけど、バリスタを設置できる空間も確保しておこうかな。

後は弓を使うゴブリンが居た場合に備えて、矢の防御構造も作ろう。

外からはかなり精密に射られければ通らないが、城壁側からは自由に狙えるようにしよう。

城門は、観音開きで木製にしよう。鉄が好ましいけど、無いし重くて開閉が出来ないだろう。

城門の上には見張り小屋を造って、偵察待機も出来るようにしよう。

あ、門を内側寄りにして、破城槌が来ても落石攻撃が場所を造ろう。

運が良ければ壊せるし、壊せなくても行動不能に出来るだろうし、破城槌の接近前に予め落としておけば、進行不能になる。

将来的に蒸留酒や油が出来れば、放火作戦も可能になるだろう。

あ、でも木製の門が燃えるかも知れないから、鉄が手に入るようになってからになるかな。

でも、5t未満なら、搬入出で荒業開閉も出来るかな?いや、それなら、隠し通路を造って出入りする方が良いか。

監視塔に関しては、既に15mの城壁を設計してるからそれ以上とかは不要かな。

突撃防護柵は攻城兵器の侵入路を限定させるために、区画割りをしよう。

耕作予定地を造って、防護柵兼野生動物の侵入を防げれば良いだろう。

防護柵を解体されても、耕した土地を攻城兵器が進むことは難しくなるし。

カタパルトの有効射程距離を不正確にする為に、耕作予定地は2重にしても良いかな。

「あれ?対人戦闘を考慮してる?ま、いっか」

いやはや、あれやこれやと防衛戦略を立てるのは楽しいな。

お?CPが5000ちょっと増えている。

中々の設計思案だったからな。

暴走して色々検討した昨日とは違い、獲得CPも少ないが、5000でも結構な創造が出来る。

まぁ、まだ時間はあるし、城塞設計士の仕事はこれ位にしておこうかな。


さて、現状は戦闘スキルとしてはラッシュしか無い訳だけど、剣士のレベルが上がるとスラッシュなる剣技があるはず。

まだ獲得していないが、今から作るより、今の内はラッシュでレベルを上げて、スラッシュを獲得したらスキルを書き換えて強化すれば良いだろう。

現状入手困難な戦闘系スキルは何か無いだろうか。

あ、見習い魔法使いも設定して魔法攻撃もありか。

いや、でも、それも段階的に獲得できるスキルを獲得後に書き換える方が良いか。

戦闘に役立つスキルって、複数の職業を持てる今なら簡単に手に入るから、逆に悩ましいな。

うん?

攻めるんじゃなくて構えるのもありか?


スキル名称:気配遮断

スキル効果:気配、物音、臭いを遮断

発動代償 :設定してください

発動代償 :自動算出

CP消費 :自動算出


こんなんで、どうなるかな。


スキル名称:完全隠密

スキル効果:気配、物音、臭いを遮断し、姿を周辺と同化させる

発動代償 :MP20消費

発動代償 :毎分最大MPの5%を継続消費

発動代償 :攻撃時MP50消費

CP消費 :5000CP消費


ふむふむ、これなら改善の余地はあるな。


スキル名称:完全隠密

スキル効果:気配、物音、臭いを遮断し、姿を周辺と同化させる

発動代償 :MP0消費

発動代償 :毎分最大MPの0%を継続消費

発動代償 :攻撃時MP0消費

創造代償 :持久100消費

創造代償 :MP100消費

CP消費 :8000CP消費


うぐ?!CP消費が増えたよ。

発動代償を0にするのは、やはり厳しいか。

うーん、まぁ、ラッシュだって一応は持久を消費するスキルとしているから、多少は折れないといけないのかな。


スキル名称:完全隠密

スキル効果:気配、物音、臭いを遮断し、姿を周辺と同化させる

発動代償 :MP20消費

発動代償 :毎分最大MPの0%を継続消費

発動代償 :攻撃時MP0消費

創造代償 :持久100消費

創造代償 :MP100消費

CP消費 :5000CP消費


ふむふむ、これならば。

いや、朝だし回復してるし、創造代償を上げるかな。


スキル名称:完全隠密

スキル効果:気配、物音、臭いを遮断し、姿を周辺と同化させる

発動代償 :MP20消費

発動代償 :毎分最大MPの0%を継続消費

発動代償 :攻撃時MP0消費

創造代償 :持久200消費

創造代償 :MP200消費

CP消費 :2000CP消費


これで良し!


「完全隠密」(-/-)

気配、物音、臭いを遮断し、姿を周辺と同化させる

発動時MP20消費

※毎分最大MPの0%を継続消費

※攻撃時MP0消費

※最大MP10%以下で自動解除


ふふ、今は使えないけど魔法でも使わない限りはかなり長時間潜伏戦闘が可能になるな。

ラッシュを使ってもMP消費は現状4だから大した問題ではない。

これなら職業暗殺者もびっくりな上位スキルになるな。

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