表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/46

25 荷物の再確認

バックパックを背負って空になった穴を出る。

次に、バンが既に取り出し、並べられた収穫品をざっと見てから全てを自動搬入する。

ここで分かったのだが、自動搬入は、正確には任意自動搬入は、手を触れなくても搬入出来る様だ。

距離としては1m程度だが、それでも十分だ。

搬入したい対象を目視して、搬入、と思うだけで完了だ。

コレとコレとコレ、みたいに最大5つの対象を搬入出来る。

便利だ。

次は、ホブゴブリン達の武器の回収だ。

これも一瞬。

だが、ホブゴブリンには魔石があるかもしれない。

「はぁ、やるしかないか」

短剣を手にして胸元に跨る。

いや、自動解体なら、魔石は素材に分類されるのでは?

「試してみるか」

ホブゴブリンを解体する。

やはり異臭がする。

皮は焼却決定。

肉は、固そうだが、食べらるかもしれないが、ゴブリンだし、心理的に食べたくない。

「イヌワシなら食べるかな?」

肉と内臓は餌決定。

骨は、頑丈そうなので、何かの素材にしよう。あー、骨は溜まる一方だ。

さて、素材。

残念ながら2匹のホブゴブリンを解体したが、魔石は1つしか無かった。

そしてやはり、小さい。

握っていると、やはり消えてしまった。

小さい魔石は触れると消失してしまうものなのだろうか。

腱なども素材として回収だな。

装備していた防具は、革だし、所々鉄で補強されているが、臭いので焼却決定。

ゴブリンウォーリアーも同様だ。

ただ、魔石だけは違った。

透明なのは変わりないが、大きさが違った。

「爪サイズが、手の平サイズか。これなら消えないかな?」

でも、確証は無いので、すぐに搬入しておく。

さて、馬車の積み荷に、他のアイテムバックの中身も移し替えるかな。


ってか、全部入ったよ。

それにしてもアイテムバックは手を入れて取り出したいものを思い浮かべながらでなければ、物は掴めない。つまり、入れた物を忘れると、取り出せなくなる。

アイテムバックには全てを取り出す、空にする、ということが出来ない。

よって、忘れられた物は一生取り出せず、アイテムバックの制限重量を圧迫し続ける。

しかしこのバックパックは違う。

中身が分かるのだ。

搬入品確認で、何がいくつあるかまで分かる。


燻製肉2樽

ワイン樽2樽

製粉済みの小麦粉袋2

製粉済みのトウモロコシ粉袋1

未製粉トウモロコシ袋1

ジャガイモ袋1

たまねぎ袋1

干し肉袋1

野生動物の肉5kg

ホブゴブリンの生肉20kg

ゴブリンウォーリアーの生肉10kg

先に食料を移したのだが、袋に入ったままでは中身までは確認できない様だ。

ジャガイモもたまねぎも干し肉も消費しているからだ。

まぁ、そこまで確認出来たら凄すぎる。

今後は小分けにするかな。

ワイン樽は開けてないし、小分けにも出来ないので、そのままにしよう。

3人用野営テント2

野営用タープ2

50mロープ3

調理器具セット1

食器セット箱1

掛け毛布2

敷き毛布2

馬車修理工具箱1

馬車修理交換部品箱1

幌修理工具箱1

幌修理部材箱1

鉄のつるはし2

鉄のスコップ2

鉄のクワ2

鉄の三又クワ2

鉄の鎌2

鉄のハンマー2

鉄の斧2

鉄ののこぎり2

鉄の鉈2

長剣2

錆びた長剣4

欠けた大剣1

ハルバート1

短剣1

欠けた短剣15

採取解体ナイフ2

槍1

弓1

鉄板張りの盾2

全身革鎧1

全身金属鎧1

小型野生動物の全身骨格22

中型野生動物の全身骨格15

ホブゴブリンの全身骨格2

ゴブリンウォーリアーの全身骨格1

野生動物の柔性素材15

モンスターの柔性素材10

モンスターの剛性素材5

純金のインゴット32


うーん。

残りの展開したタープ、バンのテントと装備はそのままでいいか。

多分、馬車も入れようと思えば入れられるだろうが、バンの生活区の横なので、やめておこう。

これ、種類が多くなったらそれはそれで探すのが、大変だな。


検索:内容物をイメージして下さい、候補を絞ります


お、おぅ、確認の中には検索も含まれるのか。

盗まれないかを心配しなければ。

「ロイ様、これからどれ位ここを拠点にしますか?」

「拠点?あぁ、そうか。確かに馬車の整備とかしたいし、でも実際どの程度痛んでるかにもよるし、修理とか補強とかを考えるとなぁ。とりあえず、1週間の仮拠点を構築しようか」

「荷物は、このまま収納したままになさるんですか?」

「そうだね。馬車の点検の為にも、軽くしておきたいから。あ、必要な物があったら言ってね」

とりあえず、野営の準備をしなくては、まぁ、多めに?

まずは何からしたものか。

「バンくん、とりあえず、いつもの竈と、それとは別で大きめの竈を作って置てくれる?」

簡単な、いや、簡単だが地味に大変な所をバンに任せて、自分は素材集めにそれ以上の力を入れよう。

簡単なことから手を付けるとなると、バンが試しラッシュで切った木を回収すればいいか。


いやはや、歩いて向かったら回収は一瞬で済んでしまう現状。

「うーん、あの茂みに何か生えてないかな」

食用の野草でも生えていればいいのだが、そんなに都合よく生えている訳でも無いか。雑草がほとんどだ。

「って、肉の添え物になる、いや、無理になるものが1掴みだけかよ!」

野菜はジャガイモ、たまねぎ、未製粉のトウモロコシしかない。

他の野菜が欲しいとまでは言わないが、何か食べられる野草、薬草があれば尚嬉しい。

今日は無理として、盆地の山に登れば木が生い茂っていることだし、それなりに山の恵みがあるだろう。

戻って、木を解体、いや、木はそもそもが素材扱いだからスキルは適用対象外かも。

木を搬出し、一応試すが、無反応。

仕方ないので手作業だ。細い枝は鉈で落として、太い枝は斧を使うかな。幹は鋸でいくか。


ゼェ、ゼェ、ゼェ

しんどい。枝落し、細かくする。本丸の幹は、半分まで削るのに、こんなに疲れるのか。

「斧でいくか」

半分まで削っていたので、2振りで割れた。

地道に削ったり、切ったりするよりも、ラッシュを使った方が、消費的には変わらないだろうし、何より、時間が早いだろうな。

「ロイ様、随分と薪を作りましたね」

「バンくんの切った木を全部薪に変えたから」

生木でも火起こしを使えば、火は付くし、ちゃんと燃える。でも、煙たいのはどうしようもない。

なので時間は掛かるだろうが、竈近くに置いて乾燥させるべきだろう。

「この為に大きい竈を?」

「あぁ、違うよ。仮拠点を出るまでに大量に料理をする為にお願いしたんだよ、まぁ食材の確保が出来てないけどね」

現状の食材と、大量の生木薪と竈があるだけだ。

明日から、本格的に採取活動を始めよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ