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ARMEDギア ケラウノス  作者: 中曽根カクエイ
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【第二部】第21話『冷たき炎クトゥグア』

サン・ライアット帝国《ハイデルベルク城》《周辺エリア》


全長80メートル…全身から《蒼白い炎》を噴き出している異形の邪神がサン・ライアット帝国に近付いて来た その邪神の名はクトゥルフの“上位邪神”の一人《火》の神性の首魁たる《冷たき炎》“クトゥグア” 


クトゥグア「先ずはこの国からか…確か今の世界では最大の領土を誇る国家だったな」


クトゥグアが歩くだけで国や都市が踏み潰されカイゼルや亡きレオンに取って“第二の故郷”である“バーバ小国”も踏み潰すされ焼き尽くされている


国を焼かれた人々はサン・ライアット帝国領まで逃げて匿われていた


そして既に『雷霆ケラウノス』に乗り込んでいたカイゼルは


カイゼル・サン・ライアット「何だ…アレは…とにかく今はバーバ小国や他国の人間たちを帝国領に避難させろ!」


カイゼルは兵士たちに指示を出す そしてアリヤ・クレセントは


アリヤ・クレセント「もはや“ARMEDギア”は存在しない…頼りはレオンのその“遺作”だけだ…何とか動かせそうかカイゼル?」


カイゼル・サン・ライアット「まあ何とか動かせそうだ しかしコイツの初戦があんな怪物なんて…そもそも何者なんだアレは?」


アリヤがその正体を答えた


アリヤ・クレセント「古代の文献で読んだ事があるが確か“クトゥルフ“と呼ばれた“邪神族”がいたらしい…《第一次神魔大戦》はその“クトゥルフ”と『天臨者』達の戦いだったとか」


カイゼル・サン・ライアット「何でそんな奴等が今更復活したんだ…とにかく“雷霆ケラウノス”出るぞ!」


“雷霆ケラウノス”は地下の格納庫から上昇して地上に現れる


全身は60メートル 機体全体から凄まじい放電を放ち“クトゥグア”の全身から吹き出す“蒼白い炎”とは対照的だった


近接戦闘形態の《ブロンテス》(雷鳴)状態で荷電粒子ブレード《ライトール》を持ち近付いて行く

“クトゥグア”も“蒼白い炎”を剣に物質化して近づく

二体は互いの剣による斬り合いを始めた


カイゼル・サン・イアット「超次元転送システムからエネルギーをフルチャージしても押し負けるのか…」


“雷霆ケラウノス”の荷電粒子ブレード《ライトール》と“クトゥグア”の“蒼白い剣”の火力は“クトゥグア”の方が圧倒的に上だった 


やがて荷電粒子ブレード《ライトール》は破壊され攻撃から絶対防御の電磁フィールド《アイギスの盾》を発現される 全身の放電がバリアー状態になり“クトゥグア”の攻撃を防ぐ しかしクトゥグアの攻撃力は圧倒的でやがて《アイギスの盾》にも亀裂が走る


クトゥグア「クトゥルフの邪神随一の攻撃力を誇るこの俺の力に何処まで耐えられるか?そのチンケな防御結界で?」


クトゥグアは勝利を確信していた


《アイギスの盾》は完全に破壊されてクトゥグアの“蒼白い剣”の一撃を雷霆ケラウノスはマトモに喰らう


変形機能も完全に潰され残る手段は一つしか無かった


雷霆ケラウノスは“クトゥグア”に抱き付き その“火炎”で機体の装甲が溶け出すが


カイゼル・サン・ライアット「星乙女アストライアーーー!!!」


カイゼルは雷霆ケラウノスの禁忌兵器《星乙女アストライア》を発動させる 機体腹部からビーム砲を放ちやがてそのビーム砲は結晶化していき“巨大な槍”となって“クトゥグア”の身体を貫いた そして“クトゥグア”の身体も結晶化していき完全に砕かれた しかし“クトゥグア”は肉体が消滅する前に“精神体”だけ抜け出していた


精神体クトゥグア「中々面白い戦いだった!我々は肉体が滅んでも“精神体”さえ無事ならまた復活出来るからな!そもそもヨグ=ソトースに従うのは やはり性に合わん…我々クトゥルフの“王”はやはり“あの方”だけだ!」


“クトゥグア”の“精神体”はやがて何処かに移動した 


雷霆ケラウノスは勝利したが機体の内部まで焼け付き自己再生機能が働く それでも機体の完全復活には一年は掛かりそうな損傷だった そしてコクピット内部のカイゼルも喉を焼かれ“半死半生状態”になっている ケニヒス・ティガードがコクピットからカイゼルを引きずり出して そのまま緊急治療室で治療が行われ命は取り留めたが 目を覚ます事は一切なかった


ベッドに横たわるカイゼルを見てアリヤ・クレセントは覆い被さり泣いていた


アリヤ・クレセント「またか…また私は大切な人を失うのか…」


アリヤはレオンの死に際を思い出して…


場面展開 そしてダーナ神王国に迫る謎の存在は?


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