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ARMEDギア ケラウノス  作者: 赤城シンイチ
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【第二部】第20話『結束する者達』(後編)

回想終了 現代へ ダーナ神王国《ヌアザ城》《庭園の広場》


マルセラ・エンゲルマン「あの時引き離したおかげで少しは落ち着いたと思ったんだけどね…」


マーベリック・シュトルム「もう“尾身”は帰っては来ない…それは良く分かってる だからと言って許せると思うか!」


カムロン・ライリー「その事は俺も良く知っている… だが“リータ”をもう許してやってくれ リータとは一緒に戦ってきたが“何時も何かに追われてる”感じで見ていられん」


カムロンは常にリータの隣で一緒に戦って来た だからこそ“その苦しみ”を良く知っていた


その言葉を聞いてマーベリックは無言になった


ラーヴァナ「何か湿っぽい話になってるな リータがたまに見せる“暗さ”はそのせいか…戦闘でも“不安定”になりがちだからな」


ラーヴァナはリータの戦闘での不安定さの理由を理解したがフェイ・ロンは


フェイ・ロン「ああ…その事か もうアレから5000年だぞ 流石に許してやったらどうだマーベリック?」


マーベリック・シュトルム「お前達“科学者”連中は物事を合理的に考えてるからな お前等三人に俺の気持ちは分からん」


この話にもういい加減うんざりしたエンリルが


エンリル・ノーサ・ルドラ「亡くなった“彼女”が気の毒なのはよく分かる…俺も親同然だった『八岐』を失った 俺自身の手でトドメを刺したがな」


エンリルは自分で『八岐』の『コア・ユニット』を貫いた事を思い出していた


マーベリックはリータに近づいて行き その目前に立った リータは怯える様に震えだすが


リータ・シュトルム「兄さん…私はもう覚悟は出来てるから…」


リータは兄マーベリックに斬られる決心を固めた

しかしマーベリックはリータの頭を撫でた


マーベリック・シュトルム「子供の頃はこうやっていつも頭を撫でてやったな…何時までも引きづっていたのは“俺自身”だったようだ」


その言葉を聞いたリータは泣きながらマーベリックに抱きついた マーベリックの顔は穏やかになり空を見上げる


マーベリック・シュトルム「スマン…“尾身”…いつか俺もお前の所へ行くから それまで待っていてくれ」


これで“兄妹”の和解はなった そして


マルセラ・エンゲルマン「これで何とかなりそうだね 戦うべき相手は“クトゥルフの邪神”たちだよ!」


マルセラが大声で叫んた 


ラーヴァナ「えっと…“お婆様”じゃなくてマルセラ…正直勝ち目はありそうなのか 世界中の“自空間を操る奴”やそれと同等の奴が多数いるとエンリルに聞いたが…」


常に強気なラーヴァナも今回は弱音を吐いた


マルセラ・エンゲルマン「正直勝ち目はない!だが…それでもやらないとね お前等は全員気合を入れな!」


フェイ・ロン「要するに“負け戦”は確定なのか まあ5000年以上生きたから…そろそろ人生の…イヤ“機神生”の幕引きかな?」 


エンリルの内心「いざと慣れは俺が“アザトース”に戻るしかないか…」


エンリルには何か考えがあるようだった


場面展開  『異空間』《幻夢郷》


《幻夢郷》は『現界』した“クトゥルフの邪神達”にとっては”ドリームランド“であり住処でもある場所で其処は“広大無限”に広がっていた


《自空間を操る副王》ヨグ=ソトース「あれだけ招集かけたのに来たのはこれだけ?」


《大祭司》クトゥルフ「そもそもお前は嫌われとるからのう 仕方あるまい」


蛸の頭を持ち背中には蝙蝠の翼を生やした“クトゥルフ”は“ヨグ=ソトース”の人望のなさをを笑っていた


《千面の大使》ナイアーラトテップ「むしろヨグ=ソトースの呼びかけに これだけ“上位邪神”が集まるなんてやっぱり《魔皇の権限》はすごいね “アザトース”様なら全員揃ったろうに」


ナイアーラトテップは茶化すように言った


《月の海》ダゴン「全くナイアーラトテップの言う通りだ 《魔皇の権限》なくばお前に加勢しようとは誰も思わんぞ!」


そして『地』の神性の首魁である《森の黒山羊》シュブ=ニグラス『火』の神性の首魁たる《冷たき炎》クトゥグア等が招集に応じていた


ヨグ=ソトース「そういえば“海底都市ルルイエ”が今だに浮上しないわね…全ての『天臨者』が全滅したら浮上する様になってる筈なのに…“生き残り”がいるのかしら?」


ヨグ=ソトースは怪訝な顔をしたがすぐに考えを切り替えた 


ヨグ=ソトース「ギア・オリジンの『受肉者』全員を消したら浮上するかも知れない…それと面白いから私も“ギア・オリジン”って奴を作ってみたわ」


ヨグ=ソトースが作ったのは厄災を司るギア・オリジン『テュポエウス』そして『器』に宿る“魂”はサン・ライアット帝国初代皇帝アーリバル・サン・ライアットだった。



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