【第二部】第10話『最強の受肉者マーベリック・シュトルム』
タリア共和国 《闘技場》
第一軍団長ギルバート・クルス 第二軍団長マルティン・フンツフェルト そして第三軍団長ペーター・ヴィルトハンスは紅蓮の髪の男と戦っていたが まるで勝負にならない その男は全身に『翡焔気』を纏いあらゆる攻撃を跳ね返していた
マーベリック・シュトルム「おい フェイ・ロン これがタリア共和国の軍団長達なのか?弱すぎて話にならんぞ」
ギア・オリジン《須流徒》の『受肉者』マーベリック・シュトルムは隣にいたギア・オリジン《獅飛》の『受肉者』フェイ・ロンに問い正した
フェイ・ロン「間違いないよ このタリア共和国はあのユリウス指揮下で連携や統率は取れてはいるが ずば抜けた『個』の実力者はいない それで良く周りの強国相手に渡り合えたのか不思議なくらいだ」
フェイ・ロンは正直に答えた
軍団長三人のツヴァイハンダーは既に砕かれていた
マルティン・フンツフェルト「なあギルバートよ…あの『受肉者』って連中は一体何なんだよ あんな化け物みたいな連中がダーナ神王国には四人もいるって話だが」
ギルバート・クルス「あんまり深く考えるなよマルティン しかし世の中不公平だよな 努力だけじゃどうにもならない連中が多すぎるぜ」
ペーター・ヴィルトハンス「ギルバートの言う通りだ それにこの二人は味方らしいから我がタリア共和国には朗報ではある」
ギルバート・クルス「いつまで味方でいてくれるのやらなぁ…」
ギルバートはため息を付いた
そしてマーベリック・シュトルムは『翡焔気』を帯びた炎聖剣プロメテウスをフェイ・ロンに向ける
マーベリック・シュトルム「正直この程度の相手では身体の慣らしにもならない お前が相手をしろ フェイ・ロン」
しかしフェイ・ロンはこの勝負を避けた 単純に戦いたく無いからだ このマーベリック・シュトルムとは
フェイ・ロン「イヤ…止めておくよ 僕は君の様な戦闘特化された脳筋とは相性が悪い」
その一言がマーベリックの逆鱗に触れてフェイ・ロンの首筋に剣を当てられる
マーベリック・シュトルム「相変わらず小賢しい奴だな お前は力を持ちながら常に何かを隠している 出来ればお前とは敵として戦いたかったがな」
フェイ・ロンは顔から冷汗を掻きながら右手から何かを繰り出そうとしたが途中で止めた
フェイ・ロンの内心「今はコイツを敵に回す事は出来ない 利用出来るまで利用させて貰う」
マーベリックは何かに勘づいたようで首筋から剣を引いた
そしてサン・ライアット帝国で無事に事を成し遂げたユリウス・マクシミアンが帰還した
タリア共和国シャンデル城《城門》
タリア兵「ユリウス全権将軍が帰還されました!」
タリア兵はフェルセット・オリンに伝える
フェルセット・オリン「良く無事に…正直帰って来ないかと思ってました」
フェルセット・オリンは泣いていた
ARMEDギア『ウートガルザ・ロキ』から降りた
ユリウス・マクシミアンはヘトヘトでフェルセット・オリンの肩を借りる
ユリウス・マクシミアン「何とか両親や仲間達の無念は晴らせた しかし慣れない事はやるもんじゃ無い 身体が言う通りに動かないしね」
サン・ライアット帝国での一騎駆けでユリウスの全身の筋肉はズタズタになっていた
フェルセット・オリン「取り敢えず安静にして下さい 大事な御身体なんですから」
ユリウスはそのまま自分の自宅へ帰って暫く眠りに付いた
そして総軍団長を任されたガルダ・オリンや
その補佐のフレッド・ハングラー デイジー・キャッシュは
ガルダ・オリン「正直いきなり総軍団長は気が引ける 古参のギルバートさんに失礼だし それにまだタリア共和国軍の兵士達に信用されてるか不安だ」
デイジー・キャッシュ「郷に入っては郷に従えって言うし何とかなるんじゃない?私は気に入ったわ!この国は水が綺麗だしね」
フレッド・ハングラー「食事は旨いし何とかなるんじゃないか 色々考え過ぎなんだよガルダは」
しかし三人が一番不安に感じてたのは元宗教国家ブランカの神官長フェイ・ロンの正体だった。




