【第二部】第8話『タリア共和国動く』
タリア共和国 《シャンデル城内》
サン・ライアット帝国先帝レオン・サン・ライアットの死を知ったユリウス・マクシミアンは哀悼の位を捧げた後に既に次の手を考えていた
ユリウス・マクシミアン「あの方は僕に懇意にしてくれたし素晴らしい人物だったが亡くなった以上もはやサン・ライアット帝国との同盟に意味はない」
ユリウスは同盟破棄をサン・ライアット帝国に伝えるよう使者に再び伝える
タリア共和国の軍事力は凄まじい迄に増強されていた ダーナ神王国と対等に渡りあえるレベルまでに
タリア共和国は総軍団長にガルダ・オリンを置きその補佐二人にフレッド・ハングラー デイジー・キャッシュを置く
第一軍団長ギルバート・クルスを始めとした第十軍団長制 そして『最強戦力』であるギア・オリジンの『受肉者』マーベリック・シュトルムにフェイ・ロンの二人
ユリウス・マクシミアン「僕は少し用事がある フェルセット 君に少しの間指揮を任せよう」
フェルセット・オリン「は…はい」
フェルセットはユリウスが何か恐ろしい事をしでかす予感を感じていた
ARMEDギア《個人保管庫》
ユリウスは魔剣ダインスレイヴを腰に差して自らの専用機『ウートガルザ・ロキ』の所まで来ていた
ユリウス・マクシミアン「この機体に乗るのは久しぶりだな さて父さん母さん…二人の仇は必ず果たすよ」
そして『ウートガルザ・ロキ』に乗り込み深夜にサン・ライアット帝国に向かう
場面展開 《サン・ライアット帝国玉座》
皇帝ルインは眠れずに本を読んでいた
現皇帝ルイン・サン・ライアット「父上が逝かれたか…これから色々と大変だな」
父レオンが死に帝国での求心力を失い国をまとめ上げる事にどうしたら良いか考えていた
ルインの警備は五大将軍のベクターマーカス ルガール・シュメーリング ニールズ・ドライフース ウーベルト・ラウロ達四人が行っていた
ベクター・マーカス「警備に異常はないな しかし…此処で先帝様を失うとは我が国も運がないな」
ベクターは頭を抱えていた
ウーベルト・ラウロ「警備に抜かりは有りません」
ニールズ・ドライフース「まあコチラも異常なし」
この四人は全て“ハイマスター”持ちの実力者である
そして現王妃セレーズ・サン・ライアットはルインの様子を心配していた
セレーズ・サン・ライアット「貴方…そんなに考え込んで大丈夫ですか…」
ルイン・サン・ライアット「セレーズか…大丈夫だよ しかしやはり兄上が皇帝位に付いた方が良かったのかも知れんな」
ルインは自らの力不足を嘆き兄カイゼルが皇帝位に付けば良かったと考えていた
ルイン・サン・ライアット「所詮私は賢しい政治家に過ぎんよ…兄カイゼルの様な武力が有ったらな」
セレーズ「貴方…」
その時何者かが城へ侵入 凄まじい速度で玉座へ向かう
ニールズ・ドライフース「一体何者だ!」
ニールズはツヴァイハンダーを抜き何者かを斬ろうとするが逆に魔剣ダインスレイヴで斬られた
ユリウス・マクシミアン「まずは一人…残るは三人か
まあ何とかいけるか!」
ユリウスは一騎駆けで残りの将軍達にも襲いかかる
ウーベルト・ラウロが槍を向ける前に一瞬で首が飛んだ
ルガール・シュメーリング「貴様は確かタリア共和国の全権将軍ユリウス・マクシミアンか!」
ルガールは大剣のツヴァイハンダーで頭を狙うが躱され喉を斬られる
ユリウス・マクシミアン「仮にも全権将軍と呼ばれる者が弱い訳がないだろう?」
残るは筆頭将軍ベクターマーカスのみ
ユリウス・マクシミアン「やはり最後の難関はこの男か…」
ベクターはツヴァイハンダーを構える
ユリウスは魔剣ダインスレイヴで攻撃を仕掛けるが
ベクターの『切り落とし』で弾かれる
ユリウス・マクシミアン「流石はサン・ライアット《最強の武人》か ならこれならどうだ 夢想刀!」
ユリウスは『無想剣』の上位互換技である『夢想刀』を使う
そしてベクターはツヴァイハンダー諸共に両断された
ベクター・マーカス「サレン…本当に済まなかったな…許してくれ…」
そしてユリウスはルインの座る玉座まで辿り着いた。




