第4話『皇帝ルイン』
サン・ライアット帝国 《ハイデルベルク城玉座》
サレン・マーカス「申し訳御座いません…この失態は死を持って償います…その前に陛下にお伝えしたい事が」
サレンの目の前にいるのはサン・ライアット帝国の『金色の獅子』絶対的カリスマ ルイン・サン・ライアット
そして五大将軍筆頭でルインの右腕と呼ばれ剣(剣術)槍(槍術)銃(銃術)武(武術)4つのハイマスタークラスを持つベクター・マーカス
ルイン「死を持って償うより精進し父上を超える男になれサレンよ」
ベクター・マーカス「陛下…この不出来な息子に温情をかける必要は御座いません 如何なる処分も私共々お受け致します」
ルイン・サン・ライアット「気心の知れたお前まで失ってどうする?…妻のセレーズや娘のミリア以外に本音で話せんわワハハハハ」
ルイン・サン・ライアット「時にサレンよ 伝えたい事とは?」
サレン・マーカス「は、レグルス全機を破壊した者は少年兵でした その少年が奇妙な事を…皇帝陛下の兄上が何れ会いに来ると…私には良く理解出来ず」
ルインやベクターの顔つきが変わる
ルイン・サン・ライアット「やはり……生きておられたか兄上 バーハ小国に父上といると情報があったがやはり本当だったか」
ベクター・マーカス「偉大なる先帝レオン様そして『戦神』『雷神』と呼ばれ帝国貴族達や帝国民から絶大な支持を得ていたカイゼル様…」
ルイン・サン・ライアット「あえてバーハでレグルスの実戦テストを行ったがハウンドで30機殲滅するなど兄上にしか出来まいて」
それを聞いたサレンはかなり動揺している
ベクター・マーカス「サレン お前はもう下がって良い 陛下の温情に感謝して精進しろ せめて剣のマスタークラスが取れる位にはな」
剣術 槍術 銃術 武術等は一流はマスタークラス 超一流はハイマスタークラスと呼ばれごく僅かな者しか存在しない
サレン・マーカス「は…では!」
サレンは下がりルインとベクターの二人となった
ベクター・マーカス「バーハに御二人がおられるのは分かっておりました」
ルイン・サン・ライアット「だからこそ貴重なレグルスの実戦テストをやった 兄カイゼルなら仮に100機でも殲滅していただろう 私からバーハ小国に赴いても良い 早く会いたいものだな 御二人に」