【第二部】第5話『拾った虎』
サン・ライアット帝国領 《周辺エリア》
カイゼル・サン・ライアットとアリヤ・クレセントはコノハナ皇国から《神剣クリカラ》を入手して帰る最中にズタズタに切り裂かれ全身に火傷を負った生き倒れと遭遇した
それを見た二人は
カイゼル・サン・ライアット「お~い生きてるか?」
アリヤ・クレセント「これは…ケニヒス殿 しかもこれは《暴風光爆テンペスト・シャインバースト》のダメージだ…この技を使えるのは この世でエンリル師匠唯一人…」
アリヤは何か恐怖で混乱していた
アリヤ・クレセント「エンリル師匠は私や兄にも この技で瀕死の重症を負わせたからな…もう思い出したくもない」
過去に二人掛かりでもズタズタにされて大火傷を負った記憶が蘇った
カイゼルはこの前ゴッドフリー・トゥヘルと戦った時に隣にいた男だと思い出した
カイゼル・サン・ライアット「ああ…この前やたら偉そうに俺の雷光気・神精剣印のダメ出ししてた奴だ」
カイゼルは生き倒れのケニヒスに容赦ない事を言う
アリヤ・クレセント「・・・・・取り敢えず連れて帰ろう カイゼルお前が背負え」
しかしカイゼルは反論する
カイゼル・ティガード「コイツは敵だろう? 何故助ける必要がある? それに俺は男を背負う趣味はない」
アリヤ・クレセント「じゃあ良い 私が背負う」
アリヤがケニヒスを背負いそのままサン・ライアット帝国に連れて帰ろうとする
カイゼル・サン・ライアット「何でコイツに其処までしてやるんだ…」
カイゼルの言葉を無視してアリヤはケニヒスを背負って必死に歩き始めた
サン・ライアット帝国ハイデルベルク城 《城門前》
重症人を連れた二人を見た兵士達はサレン・マーカスに取り次ぎ急いでサレンが迎えに来る
サレン・マーカス「一体何が有ったんですか二人共?」
アリヤ・クレセント「ベクターの息子か…急いて救護班を用意しろ」
アリヤは本気で焦っている アリヤの動揺した態度をカイゼルは不思議そうに思っていた
ケニヒス・ティガードは救護室に運ばれ治療室で緊急治療を受けている
アリヤ・クレセント「何とか助かりそうだ 良かった…」
カイゼル・サン・ライアット「そんなに動揺した師匠は初めて見た それとサレン お前こうゆう事務的な仕事なら役に立つんだな」
サレン・マーカス「そりゃ宮仕えですしね 私は…ところであの方は何者なんですか」
アリヤ・クレセント「途中で拾った虎だ それ以上は何も聞くな 後ルイン達には何も言うなよ」
アリヤはサレンに釘を差した そして治療が終わり
ケニヒス・ティガード「此処は一体…それに何故生きている俺は」
アリヤ・クレセント「テンペスト・シャインバーストを喰らって良く生きていたなケニヒス殿 それに聞きたい事が沢山ある」
アリヤは一体何が有ったのか聞こうとした
カイゼルは正直どうでも良さそうだった
ケニヒス・ティガード「アリヤ様…まさかこんな形で再び再会するとは」
ケニヒスはベッドの上で苦笑いしている
アリヤ・クレセント「ダーナ神王国で何が有った?」
ケニヒス・ティガード「もう一人の『地上最強』と呼ばれた私ですが上には更に上がいる 世の中は本当に広い 完全な敗北は今回が初めてです」
ケニヒスは何か吹っ切れた感じだった
アリヤ・クレセント「相手はエンリル・ノーサ・ルドラだろう? あの人は規格外だから存在をカウントしなくても良いぞ」
それを聞いていたカイゼルは
カイゼルの内心「もしエンリル・ノーサ・ルドラと戦ったら俺はどれだけの戦闘経験値を得られるんだろうな」
カイゼルの特異体質は一日が一年に相当する
普通に一日寝てるだけでも昨日より更に強くなる異常体質 ギア・オリジンの『受肉者』ゴッドフリー・トゥヘルとの対人戦やARMEDギア戦 二回の戦いで得られた戦闘経験値は合わせて800年を超えていた
ケニヒス・ティガード「確かに自然災害の様な強さでした もう忘れますよ しかしこれからどうしたら良い物やら…」
ケニヒスはこれからの身の振り方を考えていた
アリヤはケニヒスに思いきって伝える
アリヤ・クレセント「私はもう七剣人の長を辞めたくてな 他に誰か適任者はいないのかなぁ」
ケニヒス・ティガード「私はアナタから一度逃げた身ですが本当に良いのですか?」
アリヤ・クレセント「良いんだ ケニヒス・ティガード戻って来てくれ!」
アリヤは笑顔でケニヒスに抱き付いた
カイゼル・サン・ライアット「俺は一体何を見てるんだ…」
カイゼルは何か見てはいけない物をみた感じだった。




