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ARMEDギア ケラウノス  作者: 中曽根カクエイ
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【第二部】第1話『水魚の交わり』(前編)

    タリア共和国 《シャンデル城内》


タリア共和国にも宗教国家ブランカ消失の報は届いていた それを聞いた全権将軍ユリウス・マクシミアンと第一軍団長ギルバート・クルスは


ギルバート・クルス「何かとんでも無い事になって来たな ブランカばかりか周辺諸国まで消滅なんてよ」


ギルバート・クルスはユリウス・マクシミアンに問いかける


ユリウス・マクシミアン「・・・これがダーナ神王国の イヤ違う…ギア・オリジン統括者波旬の力か 正直敵に回したくないな」


ユリウスはどうした物かと色々悩んでいた


ギルバート・クルス「このタリアの王族連中は こんな状況でもお前に全ての責任を押し付けて出て来きゃしねえ」


ギルバート・クルス「いっそクーデターでも起こして このタリアを乗っ取らねえか? 幸い分家筋にはラール様もいるし お前がこの国を掌握した後に後見人になって裏から操れば」


ギルバートの突拍子もない提案にユリウスは呆れて


ユリウス・マクシミアン「この外道が…ラール様はまだ6才だぞ それにそんな真似をしたら近隣の大国連中からつけ込まれるって」


ユリウスはギルバートの提案を即座に退けた


そして城門にはブランカの生き残りであるガルダ・オリン一行が到着していた


城門の兵士達から知らせを受けた全権将軍補佐フェルセット・オリンはその姿を見て驚く


フェルセット・オリン「ガルダ…それにデイジーにフレッド君アナタ達は無事だったのね…」


フェルセットは泣きながらガルダに抱きついた


ガルダ・オリン「フェルセット姉さん また会えて嬉しいよ でも爺ちゃんや皆は…」


フェルセット・オリン「お爺ちゃん…結局ブランカを出てから一度も連絡さえしなかった私は」


フェルセットは祖父に会わなかった事を後悔していた


デイジー・キャッシュ「フェルセットさんお久しぶりです 小さい頃は良く遊んで貰ったけ」


フレッド・ハングラー「俺もなぁ…イタズラしては怒られた思い出しかないけどな」


四人は子供の頃の思い出を楽しそうに語っていた


疲れきったブランカ聖導部隊の兵士達はタリア共和国の兵士達から水や食料を貰い一息ついている


フェイ・ロン「僕はちょっと用事が有って知り合いの所に行ってくる」


フェイはその場から立ち去る


フェルセットはフェイを見て何か違和感を感じた


フェルセット・オリン「ねえ…ガルダ彼は一体誰?」


ガルダ・オリン「小さい頃に良く遊んでたフェイだよ 覚えて無いの姉さん?」


フェルセット・オリン「子供の頃に…私は全然知らないわ」


場面展開


フェイは少し歩いてから思念を飛ばす


フェイ・ロン「聞こえるか《須流徒》僕だ《獅飛》だ 少しコチラへ来てくれ 話したい事がある」


このタリア共和国の守護神と化している 焔を司るギア・オリジン《須流徒》に思念が届く


そして須流徒はフェイ・ロンの前に現れた


須流徒「久しぶりだな獅飛 数十年ぶりか お前の事だからブランカは見捨てたか…相変わらず冷酷な奴だな」


フェイ・ロン「見捨てた訳じゃない 到着に間に合わなかったから切り捨てただけだ!」


須流徒「お前の価値観はどうも分からんな…昔から それで話とは何だ?」 


フェイ・ロン「お前と死んだ《八岐》それに荒覇吐のお婆様は頑なに『受肉者』になろうとはしなかったな お前の実力ならエンリルにさえ対抗出来る 奴は恐らく波旬サイドに付いたぞ」


須流徒「エンリルが波旬に…それが本当なら四体のギア・オリジンの『受肉者』を相手にする訳か 面白い ならタリア共和国の研究所のラボまで案内してやる なってやろうじゃないか『受肉者』に!」


そして須流徒とフェイ・ロンは研究所のラボへと向かう。


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