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ARMEDギア ケラウノス  作者: 中曽根カクエイ
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【第一部】最終話『残されし者達へ』

     《宗教国家ブランカ崩壊後の跡地》


ブランカに到着したガルダ・オリン達は この世の地獄絵図を見せられた様な雰囲気だった


ガルダ・オリン「なんだよ…これは…爺ちゃんや皆はどうなったんだよ 嘘だよな…こんなの嘘だよな…くうっ くっくっ ううっ うっうっあっあっ・・・」


デイジー・キャッシュ「お父さんにお母さん…何なのこれ…嘘でしょ」


デイジーも泣き崩れていた


フレッド・ハングラー「親父やお袋にマルチェロのおっちゃん達は…ハハハハ悪い冗談だろ…これ?」


ガルダやデイジーやフレッド達は放心状態になっている


ヒポグリフから降りた聖導部隊の兵士達もガルダ達と同じ様子だった


しかしフェイ・ロンだけは全く動じずにこの状況を分析していた


フェイ・ロンの内心「これはダーク・オメガ・スマッシャーか これだけ広範囲に広がるとは やはり『最強の器』は惜しいな 何とか僕の手に入らない物か 一体どうすれば?」


フェイはこの残状事態には全く興味がなく『最強の器』を手に入れる事ばかり考えていた


フェイ・ロン「これからの身を振り方をどうするかだが ガルダの姉さんがいるタリア共和国に行くのはどうだろうか?あの国には世界でも最高の軍略家と言われるユリウス・マクシミアンがいる」


フェイの言葉にフレッドが噛みついた


フレッド・ハングラー「お前は何時もそうだよな ブランカや周りの国が無くなったのに何でそんなに冷静でいられるんだよ!」


フレッドはフェイの両襟を掴むがフェイはそれを振りほどく


フェイ・ロン「フレッド これはダーナ神王国の国王ラーヴァナのやった事だ あの国の軍事力はサン・ライアット帝国よりも遥かに強大だ 我々だけではどうする事も出来ない」


その言葉にガルダが反応する


ガルダ・オリン「・・・・・フェイの言う通りだ 行こうタリア共和国に フェルセット姉さんは幸い全権将軍補佐を努めている ユリウス・マクシミアンとは直接僕が話をしよう」


ガルダはダーナ神王国と戦う決意を固めた そして一行はタリア共和国へと向かう


場面展開

     

     《サン・ライアット帝国城内》


宗教国家ブランカ消失の報は既に他国にも知れ渡っていた そしてこのサン・ライアット帝国にも


サレン・マーカス「カイゼル様…とんでもない事になりましたね 我が帝国でも中々手出し出来ないブランカが一夜で消滅するなんて…周りの周辺諸国含めて死者は五億人近くに達するとか…」


サン・ライアット五大将軍筆頭ベクターマーカスの長男であるサレン・マーカスはカイゼル・サン・ライアットの付き人を任されていた


カイゼル・サン・ライアット「あのブランカがかよ…三国同盟のセレモニーをこの前やったばかりだぞ あの国の大神官の名前はガルダ・オリンだったか かなり強い奴だったな」


カイゼルもこの前のセレモニーでガルダと会った時に力量を見極めていた  


カイゼル・サン・ライアット「三国同盟が二国同盟になった訳かって笑ってる場合じゃないよな…そんな真似が出来るのは あの『ゴッドフリー・トゥヘル』さえ指揮下に置いていたダーナ神王国か」


カイゼルに二度と戦いたく無いと思わせたゴッドフリー・トゥヘルとそのギア・オリジン『帝釈』その死闘はカイゼルにはイヤな思い出だった 


カイゼル・サン・ライアット「そういやさ…本来は七剣人のジュリー・ドービニーが付き人になる予定だったのに何でお前なんだ?」


カイゼルの付き人は本来ジュリー・ドービニーがなる予定だったが現皇帝ルインは自らの右腕であるベクター・マーカスの息子のサレンに変えた 


サレン・マーカス「ルイン皇帝陛下から託された重要な任務でして…私自身もカイゼル様から学ぶべき事が色々ありますから」


カイゼル・サン・ライアット「正直男の付き人はなぁ…ルインはまだセレーズに毒を吐いた事を根に持ってんのか…俺に悪意は無かったんだがなぁ…」


現皇帝ルインがサレンを付き人にした理由は実にくだらない物だった


サレン・マーカス「そういえば先帝レオン様は製造ラボで七剣人の長たるアリヤ様と一緒におられました」


カイゼル「は?…あの二人がか 珍しいな お互い顔を合わせるのも拒否してたのに」


   サン・ライアット帝国 《巨大な製造ラボ》


先帝レオンは製造ラボで第四世代ARMEDギア『ティタニアス』製造の陣頭指揮を行っていた


帝国の技術主任達は死に物ぐるいで働いている


レオン・サン・ライアット「MAXIMUMオーバードライブの数は間に合いそうか あの駆動エンジンが一番重要じゃからな」


レオンの言葉どうりに技術主任達は動いていた

そしてレオンの隣には七剣人の長たるアリヤが


アリヤ・クレセント「この『ティタニアス』が完成したら『レグルス』はお役御免なのかレオン?」


レオン・サン・ライアット「いやいや…まだ『レグルス』は現役で使える 『ティタニアス』の支援にでも回しましょうかの」


レオン・サン・ライアット「ところでアリヤ様にプレゼントが有りましてな このワシ自ら作ったワンオフ機『モノケロス』かなり美しい機体に仕上がりましたぞ まるで貴方の様に」


レオンの言葉にアリヤの顔が少し赤くなる


実際『モノケロス』は美しいフォルムでMAXIMUMオーバードライブを二基搭載しアルケイン・パニッシャーにも劣らない強力な機体になった


アリヤ・クレセント「ワンオフ機ならコノハナ皇国に『紅のアチャラ』を保管してあるが…この機体も悪くないな 良し今回から『モノケロス』を使おう!」


アリヤは笑顔でとても嬉しそうだった


レオン・サン・ライアット「喜んで貰って嬉しい限り…ではワシは『雷霆ケラウノス』を完成させる為に戻りますかな」


そしてレオンは自らが所有する個人ラボに戻った。

       

         【第一部完】

これで第一部は終わりです、第二部は構想が出来たら始めたいと思いますm(_ _)m

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