第3話『獅子対猟犬』
《バーハ小国》 農業や畜産業で生計を立てる非武装国家 国民は皆穏やかでネイト国王も大変温厚な人物である
しかしサン・ライアット帝国の属国になる事を拒否した事で大変な事態が起きた
サレン・マーカス大佐「これより第三世代となる「レグルス」の実戦テストを始める、相手が子供や老人でも容赦するなよ これは皇帝陛下からの勅命である!」
帝国兵A「流石にやり過ぎじゃないのか 30機で攻め込んだら灰も残らんぞ」
帝国兵B「可哀想だと思うが先行型の実戦データを取る為だ しかし…ろくにARMEDギアも無い国を何故標的に選んだんだ?」
帝国兵C「全てはルイン皇帝陛下の御心のままに…私情は挟むな 全てを灰にしろ!」
レグルス30機の進軍が始まる
サレン・マーカス「ここで功を上げないと父上から見限られる…力を持たない相手でも仕方がない…許せ」
だがそこにタリア共和国の第一世代ARMEDギア『ハウンド』が一機で立ちはだかる
ロア・カーマイン「ネイト国王は皆を避難させたようだな しかしルインの奴…すっかり帝国の色に染まったな じゃあ始めるか!」
わずか一瞬でハウンドが敵軍にたどり着く
サレン・マーカス「タリア共和国のハウンド?あんな第一世代の旧式一機で何が…嫌…なんだ今のスピードは」
レグルスが攻撃を仕掛ける前に既に4機を殲滅するハウンド
ロア・カーマイン「こちらの武装は剣一本…さて相手の光学兵器を躱して何処までやれるか」
サレン・マーカス「撃て撃て集中砲火だ…相手は一機だぞ!」
しかしハウンドは全ての光学兵器を躱してレグルスを倒していく
ロア・カーマイン「17機は倒したか?残りは13 だがこれが帝国の第三世代かよ 随分と性能が上がったな しかし乗り手のレベルは大分下がったようだが」
ハウンドが持つ剣は本来アルケイン専用の武器『銃剣ブレイバー』重装甲の機体すら一撃で粉砕出来る
サレン・マーカス「馬鹿な…なんでこんな事に…嘘だろう……」
既に29機が殲滅され残るはサレンの隊長機のみ それもコクピットを一瞬で破壊されサレン自身が姿を現す
ロア・カーマイン「お前が隊長か…名前は?」
サレン・マーカス「サレン・マーカスと言う 最後にとてつもない物を見せて貰ったよ…殺れ」
ロア・カーマイン「マーカス?お前もしかしてベクターの息子か?」
サレン・マーカス「何故父上を…父はサン・ライアット五大将軍筆頭のベクター・マーカスだ!」
ロア・カーマイン「あの鼻垂れ小僧の息子か…しかし随分と偉くなったもんだな」
ハウンドから降りるロア
サレン・マーカス「な…子供?何故父上の事を」
ロア・カーマイン「お前は生かしてやる そして伝えろ皇帝ルインに…何れお前の兄上が会いに行くとな!」