第41話『正体』
ダーナ神王国 《ARMEDギア整備工場》
帰還したダーナの四至宝機《光の剣クラウ・ソラス》《魔の槍ブリューナク》《宝石姫リア・ファル》《単眼のバロール》そして『ギリメカラ』二機とアイラーヴァタ四三機のメンテナンスが行われていた
自身の機体であるブリューナクの整備を見守るヨハンネス・リヒテナウアーは整備兵に問いかける
ヨハンネス・リヒテナウアー「破壊された左腕の修復にはどれくらい掛かりそうだ?」
整備兵「そうですねぇ…四至宝機はラーヴァナ国王陛下が作られた機体…我々では修復に一ヶ月以上は待って貰わないと」
ヨハンネスはそれを聞いて一応安堵していた
その隣にはケニヒス・ティガード メルヴェイユ・オラシオ イリリオ・モパティス等『ダーク・ミスト』のメンバーが
メルヴェイユ・オラシオ「ヨハンネスを一対一で追い込んだ ブランカの神官長って何者なのよ? イリリオ アンタ確か見てたんでしょう」
メルヴェイユは事の状況をイリリオに問う
イリリオ・モパティス「イヤ…俺は自分の方が忙しかったから良く見て無いが ヨハンネスは奥の手まで使って回避してたぞ」
メルヴェイユ・オラシオ「あの【透過魔法インビシブル】を使ったの…そこ迄追い込んだのって 其処にいる田舎者くらいよねぇ」
メルヴェイユの言う田舎者とはケニヒスを指していた
ケニヒス・ティガード「ヨハンネス そのブランカの神官長の名前はフェイ・ロンだったな この時代にまだそんな奴がいるのか…」
ケニヒスはカイゼル以外にも そんな者がいる事に驚いていた
ヨハンネス・リヒテナウアー「はっきり言ってアレは人間の類じゃ無かったな ラーヴァナ国王陛下やリータ様やカムロン様と同じ存在といった感じか…」
ヨハンネスはその正体をはっきり答えた
メルヴェイユ・オラシオ「つまりギア・オリジンの受肉者って訳…ブランカって事はまさか…あのレアな光の…」
ケニヒス・ティガード「そのフェイ・ロンとは光を司るギア・オリジン『獅飛』の受肉者か なる程な ラーヴァナ国王陛下が忌み嫌う敬愛のギア・オリジンか…」
其処へラーヴァナが悠然と現れた
ラーヴァナ「話は聞いていたぞ 奴め…そんな姿に受肉していたとは…ところでケニヒスよ ゴッドフリーを殺した者はブランカのARMEDギアで間違い無いんだな?」
ラーヴァナはゴッドフリーを殺された怒りを隠そうともしない
ケニヒス・ティガード「はい 間違い有りません ゴッドフリー様はブランカのARMEDギアの乗り手に葬られました」
ゴッドフリーが駆る『帝釈』を倒したのはサン・ライアット帝国皇子カイゼルが駆るアルケイン・パニッシャー
だがケニヒスがついた嘘が大宗教国家ブランカ消滅の原因に繋がるとは誰もが思いもしなかった。




