第40話『それぞれの思惑』
戦場と化した《ノーランス地方》
『破壊の強弓』メルヴェイユ・オラシオが駆る『ダーナの四至宝機』《宝石姫リア・ファル》と『武の頂点』と言われた『残陽の舞い手』リュドミラ・ イグリットが駆るアイラーヴァタ・カスタム機ギリメカラが 宗教国家ブランカ聖導部隊が駆るヒポグリフ40機と激闘を繰り広げていた
メルヴェイユ・オラシオ「かなり面倒くさいわねぇ…流石は宗教国家ブランカの精鋭部隊 正直手こずるわ ロリババァ アンタは楽しそうで良いわねぇ」
メルヴェイユはリュドミラの駆るギリメカラの戦いを眺めていた
リュドミラ・イグリット「誰がロリババァだ! メルヴェイユ この○○○野郎!」
リュドミラのギリメカラはアイラーヴァタに比べるとかなり細身の機体で縦横無尽に飛び回りヒポグリフを破壊しまくる 武装は全く持たず素手と蹴りでヒポグリフを倒しまくっていた
リュドミラ・イグリット「とりゃー『破壊拳デストロイア』そして『破壊脚デストロイア10連撃』このコンボを敗れた奴は今まで誰もいねぇー!」
ヒポグリフはギリメカラの『破壊拳デストロイア』と『破壊脚デストロイア10連撃』で撃破されまくっていた
メルヴェイユ・オラシオ「流石は親衛騎士団『ダーク・ミスト』一の古株 三代目グランドマスター様だけはあるわね そろそろ私も残りの機体殲滅して終わらせましょうか」
メルヴェイユは『宝石姫リア・ファル』に装備された『ハイドロ・メガ・ランチャー』からストリーム・ブラスターを放ち残りのヒポグリフを全て消滅させた
リュドミラ・イグリット「メルヴェイユは楽で良いわね 私は肉体労働で頑張ってるのにソッチはハイドロ・メガ・ランチャー 一発撃てば終わりなんだから…これで同じ報酬なんて納得出来ない!」
リュドミラはかなりお金にうるさいタイプらしい
そしてダーナ神兵が駆るアイラーヴァタからメルヴェイユに報告が
ダーナ神兵「メルヴェイユ様 ゴッドフリー様のギア・オリジン『帝釈』が謎のARMEDギアに倒されたと
……正直信じられません」
それを聞いたメルヴェイユは
メルヴェイユの内心「あの総大将負けちゃったの 波旬様も舐めプし過ぎなのよ リータ様やカムロン様は温存 御自身も専用機『アフターオーディン』で出撃なさらずに静観 まあしょうが無いわね 撤退しましょう」
メルヴェイユ・オラシオ「リュドミラ ゴッドフリー様負けちゃったってさ 此処は撤退しましょう」
メルヴェイユは冷静にリュドミラに伝える
リュドミラ・イグリット「嘘!負けたの ゴッドフリー様 結構タイプだったのに残念…でもまあ良いか 私にはケニヒスがいるから じゃあダーナ神王国でヤケ食いだ!」
リュドミラは何かピクニックが終わった気分でダーナ神王国へ メルヴェイユと一緒に帰還した。
場面展開
ケニヒス・ティガードが駆る四至宝機《単眼のバロール》は教皇直属兵団長フランク・レーマンが駆る
グリフォーザーと対峙していた 既に補佐のモーリスとアミールが駆るグリフォーザーは跡形も無く破壊されている。
フランク・レーマン「モーリス…アミール…これが『もう一人の地上最強』と言われた『虎の王』の力なのか…」
既に死を覚悟したフランクは最後の賭けに 背水の陣の居合術『夢想神伝 陰陽進退』の構えを取る
フランクのグリフォーザーは動かずバロールの攻撃を待っていた
フランク・レーマン「来い 攻撃が来たら相打ち覚悟の居合術で迎え討つ!」
ケニヒスのバロールは『マグナ・ショット・ライフル』でグリフォーザーを狙うが その瞬間グリフォーザーが近づき背水の居合で剣を抜く バロールのコクピットを両断したかに見えたが
バロールは『マグナ・ショット・ライフル』から剣に既に持ち替えていた
ケニヒス・ティガード「甘いな…突三千剣姫弾!」
バロールのコクピットに剣が届く前に 三千もの突きがフランクのグリフォーザーを塵にした
ケニヒス・ティガード「その捨て身の覚悟は認めるが…蟻が虎にどんな攻撃を仕掛けても意味は無い」
ケニヒスは何の感情も無く言い放つ
そしてケニヒスにもゴッドフリー敗北の報告が届く
ケニヒス・ティガード「そうか…ゴッドフリー様が…ならヨハンネス達と合流してダーナ神王国に帰還しよう 相手は恐らくカイゼル・サン・ライアットか」
この報告を聞いたケニヒスの表情が少し緩んだ。




