第38話『10年戦争動乱時代 序章(5)』
最初に『帝釈』が《遠距離雷撃》を広範囲に複数落とすが《アルケイン・パニッシャー》は辛うじて躱して行く その威力を見たカイゼルは
カイゼル・サン・ライアット「《那由多》は気象を変化させたり風で斬り刻む技を使うがコイツは広範囲に雷を落とす技を使うのか 一撃貰ったら機体が耐えられるか分からんな」
その間に『帝釈』は金剛杵ヴァジュラ改式を取り出しゴッドフリーはこう叫ぶ
ゴッドフリー・トゥヘル「金剛杵ヴァジュラ改式よ 《轟雷剣》を形成して刃となれ!」
『帝釈』の金剛杵ヴァジュラ改式は高圧縮した『雷剣』を形成して剣となった 遠距離と近距離どちらの隙も無い恐るべきギア・オリジン
何とか雷撃を躱していたアルケイン・パニッシャーだったがマトモに一撃を貰い 一時機能が停止するが…
カイゼル・サン・ライアット「・・・・何とか耐えたか…流石は同じギア・オリジンの装甲だな 並のARMEDギアなら今ので完全に消滅してたぞ」
安堵の表情から一転 カイゼルはアルケイン・パニッシャーで帝釈に近づいて《銃剣ブラスト・ブレイバー》で『帝釈』の《金剛杵ヴァジュラ改式》と斬り合う事になった
カイゼル・サン・ライアット「しかしあの変な剣の火力は凄いな 銃剣ブラスト・ブレイバーでも押しきられる だが機動性ならコチラが上…何とか隙を探る!」
ゴッドフリー・トゥヘル「チョロチョロ動き回って小賢しい だがあんなARMEDギアを作れるのが『荒覇吐』のお婆様『獅飛』…そして『波旬』様以外にいるとは…確かレオン・サン・ライアットとか言う老いぼれだったな 流石は“あの御仁”の末裔だけはある」
ゴッドフリーはアルケインパニッシャーを作ったレオンに感心した後に複数の遠距離雷撃と放ちながら金剛杵ヴァジュラ改式で猛激を続ける
カイゼル・サン・ライアット「不味いな…機体全体の能力を底上げする為に『一之太刀』を使う」
剣術究極の極みで全てのバラメーターが上昇したアルケイン・パニッシャーは段々と『帝釈』との斬り合いを互角に持ち込む
ゴッドフリートゥヘル「機体性能が上がった? 逆に押しきられそうだ」
ゴッドフリーは焦りを感じていた
そしてアルケイン・パニッシャーは背中の八っつのビーム・ウェポンを展開して カイゼルは叫ぶ!
カイゼル・サン・ライアット「禁忌兵器発動!いけ《ヒュドラ・パニッシャー!》」
八つの“紫色光”の光線が『帝釈』に放たれ その攻撃をマトモに喰らう そして『帝釈』の装甲は全てドロドロに溶け出した
ゴッドフリー・トゥヘル「これは『八岐』殿の…しまった 機体の自己再生が追いつかん」
『帝釈』は大ダメージを負い 機体の動きが鈍る 全ての遠距離雷撃も放てなくなった
カイゼル・サン・ライアット「いったか この攻撃の恐ろしさは散々喰らったコッチが知っている」
カイゼルはアルケインで『八岐』と戦った事を思い出していた
『帝釈』は何か覚悟を決めたかの様に金剛杵ヴァジュラ改式を上段に構える
ゴッドフリー・トゥヘル「雷帝断刃ライトニング・スラッシュ!」
ゴッドフリーはこう言い放つと金剛杵ヴァジュラ改式を振り下ろし放たれた雷光の波動が不規則な動きをしてアルケイン・パニッシャーを襲う。