第28話『力の差』
ハイデルベルク城外 《深夜》
カイゼルは相手の男との力量差が分かった そして極奥義を使う決心をする
カイゼル・サン・ライアット「いくら他の技を出してもコイツ相手に通用する未来が見えない…ならまだ不完全なやつだが使うしかない 雷光気・神精剣印!」
雷帝剣ケラウノスに自身の闘気を変換して雷光気を 剣に纏わせる そして剣を大地に突き立て第一の波動が大地を切り裂く
そして切り上げて第二の波動が放たれる しかし…
ゴッドフリー・トゥヘル「雷帝防御ライトニング・プロテクション!」
ゴッドフリーは全身に雷網を張り巡らして鉄壁の防御に入る
カイゼル・サン・ライアット「な…気の変換無しで雷光気が使えるのか それを全身に纏うとかマジか…」
カイゼルは驚いている そして放たれた二つの波動はゴッドフリーに直撃するが全く無傷に終わる
ゴッドフリー・トゥヘル「面白い技だが相手が悪かったな なら次はコチラの番だな!」
ゴッドフリーは金剛杵を取り出して
ゴッドフリー・トゥヘル「金剛杵よ 雷剣を形成しろ!」
金剛杵の左右から雷剣が一瞬で形成される
そしてソレをカイゼル相手に投げつける
ゴッドフリー・トゥヘル「雷帝宝輪斬 躱せるか少年?」
金剛杵双雷剣は回転しながらカイゼルに向かう
何とか躱したがゴッドフリーは笑みを浮かべながら
右手の中指を引き金剛杵双雷剣はブーメランの様に戻りカイゼルの左脇腹を切り裂く そしてそのまま倒れ込む
『虎の王』ケニヒス・ティガードは無言でこの戦いを見つめていた
カイゼル・サン・ライアット「脇腹のかなり深い所まで斬られたか…不味いな…此処まで苦戦させられたのは初めてだぞ」
《金剛杵双雷剣》はゴッドフリーの手元に戻り懐に入れる そしてカイゼルに近づいてくる そして落とした雷帝剣ケラウノスを拾う
ゴッドフリー・トゥヘル「この剣は返して貰おう その代わり生命だけは取らずに見逃してやる ラーヴァナ国王陛下には甘いと言われるだろうが 何せ大恩ある方の末裔だからなぁ…」
カイゼル・サン・ライアット「一体何を言ってんだコイツは?しかし脇腹が痛い…」
だが後ろから二人の人影が現れる 一人は男装の美少女 サン・ライアット七剣人の一人『剣幻歌』ジュリー・ドービニー もう一人はその長である銀髪の美少女『炎聖』アリヤ・クレセント
その様子を見たアリヤは半笑いで言う
アリヤ・クレセント「助けに来たぞ 無様な弟子よ」




