第22話『大帝の権威』
ロア・カーマイン「しかし凄いもんだな この新しいアルケインは…これならギア・オリジン相手にも勝てる自信はある」
バーハ小国 《巨大な製造工場》
ギャレット・カーマイン「当然じゃ 何せ八岐の《次元転送システム》を直して搭載した対ギア・オリジン用ARMEDギアじゃからな 不要な武装は取り払い《銃剣ブラスト・ブレイバー》と禁忌兵器のみ そして全ての基本性能が今までとは段違いの代物よ」
その機体の名はアルケイン・パニッシャー 八岐の残骸から取り出した《次元転送システム》を搭載した対ギア・オリジン用ARMEDギア
ロアカーマイン「しかし…この禁忌兵器は…那由多に怒られそうだな 大丈夫か父上」
ギャレット・カーマイン「その那由多からの許可は得ている、装甲も八岐の物を使用したからな…後はお前の腕しだい 早くサン・ライアットに持って帰れ」
ロアはアルケイン・パニッシャーから降り立つ
ロア・カーマイン「いい加減帰る気はないのか ルインやセレーズ そして孫娘のミリアも待っているんだぞ、それに父上の力が必要なんだよ ダーナ神王国に対抗するには」
ギャレットは設計図の束をロアに渡す
ギャレット・カーマイン「これを帝国の技術主任達に渡せ、見せれば理解るはずだ 新型駆動エンジンと数体の新型機の図面じゃ これならアイラーヴァタなど問題ではない」
ロア・カーマイン「それは有り難いけどそれなら本人の手で渡した方が…何故帰らない?師匠と顔を合わせたくないとはどうゆう意味だ?」
ギャレット・カーマイン「アリヤ樣は元気だったかロア…まだお前には教えられん 色々とな」
ギャレットは少し動揺している
そして上空から巨大な飛行戦艦が降り立つ
ロア・カーマイン「アレは確かタリア共和国のオルトロスか…何故此処に…」
『オルトロス』から出て来たのはタリア共和国の全権将軍ユリウス・マクシミアン
ユリウス・マクシミアン「レオン樣はおられますか 私は那由多樣から頼まれてこの『器』を届けに来た者です」
ロア・カーマイン「3年前タリア共和国で『ハウンド』をくれたユリウス・マクシミアンが何故?」
ギャレット・カーマイン「ワシがレオンじゃが一体どうゆう事かな?那由多からの届け物とは?」
オルトロスから引き出されるギア・オリジンの素体
ユリウス・マクシミアン「くれぐれも丁寧に扱ってくれ 荒覇吐樣から怒られるからね」
数時間後
ギャレット・カーマイン「そうゆう事か しかしあの巨神は少し調べたがとんでもない代物じゃな ワシに最後の大仕事が出来たわけか 荒覇吐樣には感謝せんとな」
ユリウス・マクシミアン「レオン樣にお話があります、我がタリア共和国はサン・ライアット帝国と二度に渡る遺恨がありますが…しかしダーナ神王国の王ラーヴァナ イヤ…波旬は世界を再構築しようとしている…」
ギャレット・カーマイン「やはり…あの科学技術は
人の仕業では無かったか…相手がギア・オリジン統括者なら…仕方あるまい ワシも帝国に帰るしかあるまいな、ユリウス・マクシミアン 君も一緒に来てくれ これは人と機神との戦争になるぞ…何れはな」
ロア・カーマイン「しかしあの時の兄ちゃんか ハウンドは大事に保管してあるよ」
ユリウス・マクシミアン「やはり『雷神』カイゼル・ライアット皇子でしたか だけど年齢が合わない様な?、まあ色々あるんでしょうね ギルバートもフェルセットもあれから鍛錬の日々で強くなりましたよ」
ギャレット・カーマイン「サン・ライアット帝国とタリア共和国の同盟はワシが帝国に帰れば簡単な事よ ワシに対して意見出来る帝国貴族など誰もおらんからな」
ロア・カーマイン「そりゃ偉大な大帝レオン・サン・ライアットに意見出来る人間なんて帝国には誰もいないだろう?しかし久しぶりに見たな…父上のそんな顔は」
ロア・カーマイン「俺もカイゼル・サン・ライアットを正式に名乗るか…帝国民達の士気を上げる為に」
その後サン・ライアット帝国とタリア共和国の同盟は多数決で承認される事となる。




