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ARMEDギア ケラウノス  作者: 赤城シンイチ
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第18話『知恵と焔のギア・オリジン』

       辺境の地 《ティガルド皇国》


那由多「もうこの辺りの付近しか無いな しかしどうした物か…」


那由多は最北の辺境の地 ティガルド皇国の上空で何かを探していた


那由多「あの森か…二つの共鳴音を感じるのは…よし行ってみるか」


那由多は森へと降り立ち歩きながら移動を始める、そのとき後ろから巨大な影が那由多を覆い尽くす


須流徒「流石はギア・オリジン随一の機動力を持つ風の那由多だな この場所が分かったか!」


那由多の全長は約40メートル だが須流徒は60メートルを超える巨大な姿をしている、人型で片手にはギガンティス・フレイムと呼ばれる大剣を持つ焔のギア・オリジン


那由多「久しいな 須流徒 やっと探し当てる事が出来た…単刀直入に言おう 荒覇吐のお婆様は今何処にいる?」


須流徒「教える訳にはいかないと言ったらどうする?」


那由多「お前の妹には酷い目に合わされてな お前にその分のツケを払って貰う…だが戦う気はない 居場所を教えてくれ」


須流徒「禍津か…アイツとはもう兄妹の縁は切った 波旬に下った時点でな しかし武獣は良くあんな我儘な女に耐えられる物だ よほど惚れたのか」


那由多「さあ…興味は無いな それより荒…」


荒覇吐「ウルサイのう…上がやたら騒がしいから出て来たら那由多坊か…聞いたぞ まさかお前が八岐をな…」


そこに土偶の様な姿ををした約15メートルの小型の知恵のギア・オリジン荒覇吐が


那由多「お婆様…やっと会えたな!その八岐からの遺言だ 波旬の事…そして全ての原因が何なのか聞きに来た」


荒覇吐「あの鍾乳洞で昔話でもしようかのう 二人共来るがええ」


         《白銀の鍾乳洞》 


荒覇吐「坊が聞きたい事は分かっている 波旬は今は本体と魂を分離させクローン再生で人間の肉体を手に入れた…かつての姿をな そして王様ごっこをしとるわ、まあアレは一番自分に正直な男だからな 喜怒哀楽を素直にさらけ出す 良くも悪くも裏表が無い」


那由多「王様ごっこ…あのダーナ神王国か…もしかしたらギャレット博士に嫉妬してあの国を起こしたのかもな 大した理由も無く何故かキレて過去にいくつもの国を『黒色光の咆哮』で滅ぼした奴だからな」


荒覇吐「人間達からしたら笑ってられんだろう…気まぐれで滅ぼされたらたまったものでは無い さて本題に入ろうか…全ての原因は獅飛じゃろうな 奴は常に科学者として波旬の上にいた、二人とも儂が拾い育てたが獅飛は何をやらせても完璧 波旬の事を見下していたわ…だから『最強の器』の実験体に自ら名乗りを上げたのだろう 下手をしたら死ぬかも知れんのにな」


那由多「波旬は何故か獅飛だけは嫌ってたな 統括者の波旬より獅飛に付くギア・オリジン達も多かった あの1000年近く姿をを見せない三人も獅飛の方に付いていた 八岐や俺は中立派だったがな」


荒覇吐「あの三人が姿を現さないのは恐らくは獅飛の指示だろう 獅飛は人心の心を操るのが上手い そうやって人間達を操り敬愛のギア・オリジンだの唯一神だのと崇める国が多い事よ そして獅飛は波旬より前に既に『受肉者』になっとるわ 王では無く一兵士としてな 昔とは違う姿で…」


那由多「宗教国家ブランカにフェイ・ロンと言う天才剣士がいると聞いた事はあるがやはりそうなのか…確かに無精髭でボサボサ頭の姿とは違うな 若く凛々しい姿をしている」


荒覇吐「風を読んで調べたか流石と言うべきか ところでお前に渡したい物がある…ギャレット…嫌 レオン・ライアット博士にコレを渡して欲しい 最悪の事態を想定するなら何れ必要になるだろう 儂が作ったもう一つの『最強の器』じゃ」


其処には須流徒と同じ大きさの意志を持たぬギア・オリジンの素体の姿が。


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