第15話『炎聖アリヤ・クレセント』
アリヤ・クレセント「この城に帰って来たなら師である私に最初に会いに来るべきだろうが!」
カイゼル・サン・ライアット「まさか…そんな事でキレてんのか……この後に元老院に行く予定だったんだが、父上の事で」
アリヤ・クレセント「レオンの事か…どうせ帰る気は無いぞ…奴は 我々からいくら帰る様に連絡を入れても無視だからな」
カイゼル・サン・ライアット「は?…話が違うじゃねえかよ 糞親父、何が元老院の連中は許すまいだ!」
フィオレ・ディ・リベリ「ARMEDギアの大量生産でサン・ライアットの領土を一気に拡大させたレオン殿の功績は歴代皇帝でも初代皇帝アーリバル様と並ぶ者と考えています そう説明しても無視なんですよねぇ」
アリヤ・クレセント「まあ…奴は単に私と顔を合わせたくないだけだろう……それよりお前も生きていたなら最初に私の所に顔を出せカイゼル、ついでにどれだけ腕を上げたか見せてみろ!」
アキーレ・マロッツォ「ふむ…凄いですね…アリヤ様を除く三人迄は倒されるかも知れません…しかも恐ろしいまでの成長速度です…今こうしてる間も更に成長している」
アリヤ「それ程なのか」
ジャック・チャーチル「では先ずは俺からだな」
エル・シッド「嫌 私からですよ」
ジュリー・ドービニー「私は見物させて貰いますね」
カイゼルは宗気で呼吸と心拍数を整え剣術究極の極み『一之太刀』の構えを取る 剣と自身が一体となって微動だにしない
アリヤ「面白い この勝負は私とカイゼルとの一対一で決着を付ける 他の者は手出し無用 レミーお前も銃をしまえ」
レミー・マンデン「バレてた…隙あらば頭部を狙うつもりだったけど まあアリヤ様が戦うなら出番は無いかな」
アリヤは《雷帝剣ケラウノス》に『闘気』を込め剣に凄まじい雷光気が帯びる
アリヤ「最初から全力で行くぞ グランドマスタークラス同士の戦いは一瞬で決まる そしてこの技は回避不能《円魔月蝕突》!」
全方位から無数の剣が“無音”でカイゼルを突きに来る 完全に回避不能の突き技
カイゼル・サン・ライアット「いきなりその技か…それなら一之太刀に無想剣を重ねる」
カイゼルは無意識に全ての突きを剣で弾き返す
アリヤ・クレセント「な…全て弾き返しただと…ならばこれならどうだ、兄アーリバルの最大奥義 《精剣印》!」
アリヤは《雷帝剣ケラウノス》を地面に突き立て雷光気の波動が大地を切り裂きカイゼルを襲う 剣 槍 武 のグランドマスタークラスを持つ者だけが習得の条件を満たす技
カイゼル・サン・ライアット「師匠 アンタに教わって習得半ばだったその技、コチラも返すぞ奥義 《精剣印》!」
カイゼルも剣を地面に突き立て凄まじい光の波動が大地を切り裂きアリヤの雷光気とぶつかり合う!
アリヤ・クレセント「完成させていたか…だが雷帝剣ケラウノスの雷光気は破る事は不可能…剣の差が勝因を分けたな」
だがカイゼルは剣を地面から切り上げもう一つの光の波動を生む 二重の波動は雷光気を押し戻してアリヤに向かう
カイゼル・サン・ライアット「習得して更に上を目指した俺の最終奥義 《神精剣印》!これなら剣の差は関係無い!」
雷光気は完全に消滅し光波動がアリヤに向かうが他の6人が瞬時に光波動を切り霧散させる
アリヤ・クレセント「更に上の奥義を目指したか…私の完敗だな…」
カイゼル・サン・ライアット「他の連中は流石に動いてくれたか 師匠に怪我させたら後が怖いからな」