第13話『ダーナ神王国』
ダーナ神王国 《ヌアザ城》
雷を司るギア・オリジン『帝釈』が城を守る様に座している
そこに《クラウ・ソラス》から降りたジークムントが
ジークムント・リングエック「帝釈様 相変わらず頼もしい こちらはブランカでの任務が終わり国王陛下に事の次第を伝えに行こうかと」
帝釈「ジークムントか…今は止めておけ ラーヴァナ国王陛下なら今は子供達と遊んでるぞ」
ジークムント・リングエック「あちゃータイミングが悪すぎたか…後3時間ほど待つか…ハァ」
場面展開 《ヌアザ城内》
子供達「ラーヴァナ国王陛下 これは何て生き物なんですか?」
ラーヴァナ「これはクジラだよ そして隣の生き物はイルカだ」
巨大な水槽にはクローン再生されたイルカやクジラが泳いでいる
子供達「凄い凄いなキャハハ本当に凄いや!」
ウィリアム・マーシャル宰相「ラーヴァナ国王陛下 ジークムントが任務を終えて帰ってきましたぞ!」
ラーヴァナ「そうか…ではまた明日な」
子供達「はい ラーヴァナ国王陛下!」
ヌアザ城 《玉座》
ラーヴァナ「ジークムント ブランカのマルチェロの返事はどうだった?」
ジークムント・リングエック「しばらく返事は保留するとの事 しかしあの様子なら折れるでしょう…タリア共和国に武獣様や禍津様がいる以上 我が国との同盟なくば戦になればブランカは滅びます」
ラーヴァナ「我が国に《帝釈》が付いている事は既に広まっている…それに《武獣》も《禍津》も我が臣下 しかし《八岐》を失ったのは本当に惜しかった…《那由多》は動かないと思っていたが……」
ジークムント・リングエック「さて…ギア・オリジンの考えは私には分かりません」
ラーヴァナ「ジークムントよ お前は本当に人間味の無い男だな…少しは剣以外の事にも興味を持て 色を知らないでそれ以上強くなれるか しかし人間の姿は本当に良いな あの子供達もお前同様強くなってくれたら良いが」
ジークムント・リングエック「私はこの『神童刀物干竿』で世界最強の剣豪と呼ばれる日まで剣技を磨き続けます 一切の欲は捨てております故」
ラーヴァナ「確かカイゼル・サン・ライアットと言う男は僅か10才で最強と呼ばれ『雷神』とも呼ばれていたな グランドの位は廃止されたがお前ならそのレベルには必ず届くだろうよ」
ラーヴァナの影が巨大な《三つ首竜》の姿に。