第9話『再会のセレーズ』
ハイデルベルク城 《玉座》
ミリア・サン・ライアット「陛下…この度の失態申し訳有りません そして母上…その…」
ルイン・サン・ライアット「セレーズ頼むからミリアを許してやってくれ 処罰なら私が受ける そもそも宗教国家ブランカには最初ルガールを行かせる予定だったが奴は他国に他の将軍達と出兵して…手の空いていたミリアを行かせたのは私の責任だ」
セレーズ・サン・ライアット「タリア共和国には二度に渡る進行を抑えられ…今回はブランカ進行に失敗して…ベクター以外の将軍達は一体何をやっているのですか!」
王妃セレーズはかなり激怒していた
ミリア・サン・ライアットの内心「今回ばかりは命は無いかも…母上は本気だ…」
何か諦めた様子のミリアは
モントロー・アンドレ「ルイン陛下 カイゼル様が何故か生きておられて…訳が分かりませんがお連れしましたぞ!」
ロアはこの様子を呆れて見ていた
セレーズ・サン・ライアット「え?…嘘…その顔立ちは…まさか…」
ルイン・サン・ライアット「遂にお越しになられましたな兄上 お恥ずかしい所をお見せして申し訳有りません」
ロア・カーマイン「ルイン…お前昔の父上にそっくりだな あの変人も昔は威厳のある顔してたけど今じゃ…それにセレーズお前は色々あんまり変わらんな まさかクローン再生でもやって…嫌スマン…そんな訳ないよな」
セレーズ・サン・ライアット「その毒舌はまさしくカイゼル様 夫に聞いていましたが本当に生きておられたとは…」
ミリア・サン・ライアット「カイゼル?確か…最後のグランドマスタークラスと呼ばれたサン・ライアットの『雷神』…既に亡くなっている叔父上様」
30分後
何故かロアはセレーズと武術で対戦する事になった
セレーズ・サン・ライアット「流石に全く当たりませんね 武を極限まで極めた私の拳 そして蹴りをこうもあっさりかわすとは…」
ロア・カーマイン「一撃一撃に全て『気』を込めている…こりゃハイマスタークラス以上だな だが勁功術はこう使う」
ロアはセレーズの胸に手を当て一瞬で気絶させた
ロア・カーマイン「サイズは88ってところか…大分育ったな さて…回復の「気」を…」
ロアの回復の勁功術で目を覚ますセレーズ
セレーズ・サン・ライアット「全く歯が立ちませんでした…正直…人智のレベルを超えていませんか」
ロアの内心「実際の所3500年以上修練や実戦を積んでるような物だしな まあ言っても信じる訳ないか」
ロア・カーマイン「これで決着だセレーズ しかし王妃なら少しは王妃らしくしとけ ルインも相当頭抱えてたぞ」
セレーズ・サン・ライアット「これで何かスッキリ諦めが付いた気がします」
ルイン・サン・ライアット「ミリアお前の首は繋がったぞ良い所で兄上が帰って来たわ」
ミリア「あの方は本当に叔父上様なのですね あの母上が全く相手にならないなんて」
ロア・カーマイン「さてルイン…お前には色々聞きたい事がある」