トマトスープぶっかけ抗議活動反対運動
「抗議活動をやめろー!」
やけに体のデカイ男達が玄関を破壊して侵入してきた。私たち家族は抵抗するまもなく拘束されてしまった。
「ストップ!抗議活動!ストップ!温暖化!」
「きゃあぁぁ!」
「びええぇん!」
男達は赤い液体を私と妻と息子にぶちまけた。
これは……トマトスープ?なんなんだ?こいつらは!?
「やめてよ!変態!」
「貴様らぁ!」
『見覚えのある』接着剤をベトベトに塗った手で私の妻の胸を鷲掴みにしやがった!どれだけ妻が暴れても男の手は離れない。
「ストップ!抗議活動!ストップ!ウォー!」
「やめてくれぇ!」
彼らの次のターゲットは私の股間だった。
私は同じく手に接着剤を塗った大男に股間を握られてしまった。
なんて酷いことをするんだ……こんな事に何の意味があるんだ!?何か抗議したい事があるならもっと他の方法があるだろう!これはあまりにも野蛮だ!
「ストップ!バイオレンス!ストップ!エゴイスト!」
言ってることがメチャクチャだ。お前らこそエゴイストでバイオレンスだろう。
全裸の男が頭から液体を被った。あれも接着剤……か?まさか!?
「ストップザ……レジスターーーンス!ネイチャー~ー!」
「……お願いだからやめてくれぇ!」
接着剤で瞼も口も開かなくなった全身の毛がカチカチに固められた男が綺麗なフォームで息子に向かって走っていく。
私は黙って見ているしかなかった。