悲しい別れはだめ
十七話 人の命はそんなに軽いものじゃない
人の命はそんなに軽いものじゃない
誰もが知っているけど
誰もが忘れてしまう
この風の中、この雨の中を
傘もささずにずぶ濡れになり
誰のために走り続けるのか?
誰のための命なのか?
生き死に急いで何が生まれるの
何になると考えているの
悲しくて苦しくて耐え忍ぶことに辟易する
だからといって選ぶ余地はない
生きることにたくさん疑問を感じ
生きていることに意味を感じない
誰かわたしに手を差し伸べてくれる?
わたしは手を伸ばしたくはない
けれど
もし誰かが手を差し伸ばしてくれたのなら
きっと掴もうとするかもしれない
その時…結果が変わっていたかもしれない
ただ、差し伸べてくれる人はいなかった!
誰かわたしの声を聴いてくれる?
わたしは声を出したくない
けれど
もし誰かが声を聴いてくれたのなら
きっと叫び続けてたかもしれない
その時…世界は変わっていたかもしれない
ただ、聴いてくれる人はいなかった!
手を伸ばしても誰かが繋いで
くれただろうか
助けて!と言って誰かが聴いて
くれただろうか
ずっと叫び続けることが必要なの?
ずっと手を伸ばし続ける事が必要なの?
大切がどうかはわたしにはわからない
…ねぇ誰か教えて下さい
いつかはきっと手を繋いでくれると
いつかはきっと耳を傾けてくれると
信じなくてもいいからそうすべきだからと
誰かわたしに教えて欲しい
あなた…
少しだけでも雨が止んでくれたなら
少しだけ風向きが変わってくれたなら
少しだけ陽の光が照らしてくれる
その時は誰にでもきっとあるよね
そう信じてほしい
この世界にあなたを救える人がいる
かならずいるから
さがす努力はしてみよう
それからでもいいんじゃないのかな
自分に結論だすことは
信じなくてもいいから
勝手に結論をだしてはいけないから
あなたを救えるひとが近くにいるから
あなたには感じてほしい
ほんとうは心が豊かなあなたには
感じてほしい
ほんとうは心がつよいあなたには
わかってほしい
きっとそばにいるから
ちょっとあなたの力になれる人が
きっとみつかるから
ねぇ、少し聴いてくれる
ねぇ、少し繋いでくれる
それだけでいいから
お願いだから少しでいいから
それだけでいいから
前に歩いてほしい
人の命はそんなに軽いものじゃない
誰もが知っていて欲しい
誰もが忘れないで欲しい
あなたがいなくなると
辛くて悲しくて苦しいから
ずっとずっと悲しいから……
ずっと…
そんなの誰も許さないから…
悲しい別れなんてしてはいけないから
お久しぶりです
つむぐいと
では詩をメインに投稿してます
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