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あの日の君は今日の僕と  作者: わんぽ【犬歩】
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プロローグ

はじめまして!わんぽ【犬歩】と申します!初めての執筆なので至らぬ点が多くあると思いますが暖かい目で見てください!笑 暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです!


「きりーつ!ちゅーもーく!さよーならー!」


 元気な声で帰りの挨拶をしたのはクラスのマドンナでありなながらスクールカースト上位に位置し、頭脳明晰、運動神経抜群と超ハイスペックな女子、花咲加奈だ。


うん。名前までかわいいね。もう女神ってことでいいんじゃない?

 

そんなくだらないことを考えながら帰り支度をする。

 

ん?俺か?そんなに俺のことが気になるかぁ。仕方ない。教えてやろう。


 学年順位は大体中間、趣味はアニメ鑑賞や読書、帰宅部所属のカースト最下位の人間、豊田真輝だ。


いや、名前に輝くなんて字があっても別にキラキラリア充タピオカ高校生活なんて過ごしてないよ?陰キャ舐めんな。

 

自分の惨めさに泣きたくなりつつも、イヤホンを付けて

教室をでる。すると、


 「また明日ねー!」

 

女神、いや、天使である加奈が挨拶をしてきた。


 「お、おう。また明日。」


 と、キョドりながら俺は挨拶を返す。


すると加奈はあからさまに「いや、きもいから話しかけんな」みたいな顔をした。


え、そんな顔をしなくてもいいじゃん?ごめんね?天使さん?


俺に挨拶したんじゃなければ誰にしたんだ?と辺りを見渡すと後ろにはイケメンな名前も知らない男子生徒君がいた。


一瞬の沈黙の後、俺は何も無かったかのように足早に下駄箱へ向かう。


 校門をでて、俺は帰路に着く。


 いつものようにヒップホップを聴きながらそよ風を浴びていると青春を感じる。まぁ、彼女いたことないんですけどね(笑)


 ひしひしと寂しさを感じながら歩いているといつの間にか家に着いていた。


 バッグの中から鍵を取り出しくるっとひと回転。


 「カチャ」っと子気味いい音が鳴ったのを確認しドアノブに手をかける。


 「ただいまー」


 って言っても返してくれる人なんかいなーー


 「おかえり!真輝君!」


 かわいらしい声の後、加奈に負けず劣らずな美少女がおれを迎える。


 そうだ。今まではいなかった。


 一人寂しく帰宅し、適当に飯を作り、風呂に入って寝る。そんな生活をしていた。


 だが、今は違う。


 「ご飯にする?お風呂にする?それとも…ワ・タ・シ?」


 「いや、ご飯にさせていただきます。」


 「いや〜ん♡いけずぅ〜♡」


 こんなくだらない言い合いも今までは有り得なかった。


 あの日、こいつと出会うまでは。


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