デスサーチ
下のデッキに無事たどり着いた。
デスフォンで場所を確認するとデッキ6の客室の後部(とも側)ということがわかった。
おそらくだが、非常階段らしきところの階段を降りて適当な安全そうな客室に入って確認している。
ここで、残してあったデスポイントを使う。
この為に残してあったのだ。その階にいる半径50メートルの死刑囚がわかるという『デスサーチ』というのがデスポイント10でできるらしい。
ここでも思うが何でもデスをつかうなよというのは言わない約束か・・・・
使いますか?の選択で『はい』を選択し、索敵する事にする。
この効力は20分間。
なんとも絶妙な時間設定だ。
この船内は恐ろしく広く。おもて(前側)からとも(後ろ側)まで行くのに流石に20分はかからないが敵の攻撃等に注意しながらならそれぐらいかかるだろう。
それに俺の武器は小太刀(脇差し)しかないのだから直線の廊下で飛び道具的な武器(拳銃やボーガン)で狙われたらとてつもない。
狙いは女死刑囚だが、オッズが俺と変わらない。
ならなにからしら男の死刑囚とのハンデがあってもおかしくない。
オートレース等では実績によってスタート位置が前側からや上手い選手は後ろ側からスタートするというが、この『死刑執行選手権』とやらもそんなハンデがあり、女の死刑囚は力が弱いから初期装備が充実とか、初期のデスポイントが多いとかありそうだ。
年齢とかも関係してくるのかもしれない。
とりあえず考えても仕方ないので、狙撃にだけは注意し『デスサーチ』でのサーチを開始時間する。
なんせ時間が、ない。
俺の生き残る道は近づいて小太刀で切るか刺すぐらいしか方法がない。
多分新しく武器が眠ってる場所は武器ポイントを使わないと扉が開かないようになっている。
食料や水は手に入るが今はお腹もとりあえず空いてないし、水もある。
とにかく殺されるぐらいなら『殺す』俺は殺人マシーンになると誓い。
デスフォンを左手に持ち、小太刀を右手に持ち部屋を出て索敵を開始するのだった。