生きていた
目隠しをされた後、死刑執行された。
意識がガクッとなくなったというか。なんとも言えない。
ん・・・・
俺は死んだのか?
いや、死んでいなさそうだ。
処刑?されてからどれくらい時間が経っているのかわからない。
どうやら薬か何かで眠らされてたみたいで意識がまだぼやっとする。
そして、少し豪華なベッドで寝かされていたようだ。
生きている。
なんでだ?
服装は死刑執行されるときの状態と同じではなく、何故か『7』と書かれた服が着せられており、手錠はされているが前側にされてあるので多少の動きは自由にでき。死刑執行の時に足も縛られていたが、外されている。
「しかし、ここはどこだ?」
豪華な部屋である。
死刑囚の独居房に長いこといたので、部屋がかなり広く感じる。
カーテンから日が差してあるので開く。
一面海である。
一瞬自分が死刑囚であり、死刑執行された人間だとは忘れるぐらい綺麗な海であった。
「なんで生きている?」
状況がわからない。
部屋から出ようとするがロックが外からかかっており、開かない。
仕方ないので、部屋を冷蔵庫まである。
処刑もどき?からどれだけ時間がたったのかわからない。
喉が渇いていたので冷蔵庫から飲み物をとりだす。
500ミリの水が入っており半分ほど飲んだところで、ノートパソコンが部屋にある事にやっと気づく。
競馬のようなオッズ表示があり、横にはご丁寧に競馬新聞のような予想師のコメントが書いてある。
俺はすぐに状況を察してしまった。
「これは死刑執行の途中だ」
そしてオッズらしきものを確認する。
多分自分は7番なんだろう。俺は馬かよ。
6番人気単勝12,5倍らしい。参加人数は何人いるんだ?
18人いるらしい。
まずまずの人気かとかそんな場合ではない。
となりの競馬新聞ぽいものにルールがのってある。
とりあえず、俺は死にたくない。
必死にルールを確認する。