表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あーちゃんのアンティーク  作者: つばさねずみ
30/43

ママがママじゃなくなっちゃう!

 なんだかいいにおいがして、目が覚めた。なんだろう、このにおい。

 あずは布団から起き出して、キッチンに行った。エプロンをつけたママが料理をしている。

「あら、あーちゃん起きたの? 早起きさんね、おはよう」

 ママはにこやかにそう言った。

「ママ……、なにしてんの」

「うん? 朝ごはんよ、さあできた。すぐ食べる? その前にお顔洗ってらっしゃい」

 ママはそう言ってタマゴ焼きをお皿に盛り付けている。あずは目をこすった。夢の続きかと思ったのだがそうではない。

「ママ」

「ん?」

「そんなことしなくていいのに」

「どうして?」

 なんか、ママじゃないみたい、あずはそう思ったが口には出さずに、洗面所に行った。やっぱり何かがおかしくなっている。このままだとママは夕べ話していたように、会社を辞めてこの家に戻ってきて、パパと寄りを戻して専業主婦になってしまう。

 そんなんじゃダメだ。たぶん、いやぜったいダメになる。

 パパとママ、どっちも好きだけど、一緒に暮らしたいけど、でもやっぱりダメなんだ。パパとママは性格がちがいすぎる、それでうまくいっている夫婦もあるんだろうけど、パパとママの場合は、一緒にいると二人ともがダメになってしまうタイプだ。

 ママにはこれまで通りバリバリのキャリアウーマンでいて欲しい。そういう生き方のママが一番かっこいい。子供より早く起きて朝ごはんを作るなんて、そんなやさしいお母さんみたいなこと、しなくっていい。あたしのことなんか、ほっといてほしい。

 これってぜいたくな望みなのだろうか。

 でも、こんなふうにママが変わってしまうのは、とってもいやだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ