9:種族
各話のタイトルが単調ですいません。
「というわけで、この世界にはいくつかの種族が存在する」
今は昼間のめんどくさい訓練も終わってエルダラムさんに、この世界とか魔法について教えてもらっている。
…正直言ってもうだいぶ眠たいのだが。あっちの世界にいたときもMMOとかを夜中までやってたりで睡眠時間はだいぶ少なかったのだが、基本的に家の中にいたため大して体力使っていなかったのだ。それに比べて今は、昼間にハードな訓練をしたうえに徹夜なので、結構眠い。
「まずは圧倒的多数の人間。そして身体能力の高い獣人。最後に俺たち魔人だ」
「この三つの種族以外にもそれぞれに亜種と呼ばれる種族がいる。人間で言うところのエルフ。俺達で言うところのダークエルフ。獣人で言うところの人狼とかだな。これらの種族は少しずつ元の種族とは少しずつ違うところがあるが、まぁ、今はおいておこう」
「そしてここが大事だがこいつらが元の種族と仲が良いわけではない、ということだ。特に人間は他種族を軽んじる宗教があるからな。お前のいた世界でもそうだったろ?」
何で知ってんだか。この人はほんとに底がしれない。
「逆に獣人は人狼や人間の亜種であるドワーフと仲が良い。特に人狼は国の防衛に大きな影響力を持っている」
その後もいろいろ説明してもらって、ようやく次に移る。
「次にお前に教えるのは勇者の力だ。とりあえず“神の力よ”って唱えてみろ」
早速唱えてみる。
「“神の力よ”」
………その直後世界が光に包まれた。
いよいよチート?出現です。




