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【連載中止】魔族が悪というのは偏見です。  作者: 天野 星屑
魔界    
31/35

31:力

「なあ、まずくない?」





『てめえならどうにかなる!』




また無責任なことを。さっきまで、必死で相手してた魔物が、強化されたのだ。結構厳しいんじゃないか?






『お前魔力強化とか出来ないのかよ!?』






「あんなもん、ベテランの専売特許だろうが。俺がやろうと思ったら、5分は動けねえよ」



俺が言い返すと、メリアリオは更に言い返してくる。






『アーク達にやらせろ!』





「囮にしろってか!?出来るかそんなこと!」






『てめえそれでも勇者か!犠牲を恐れて勝ちが拾えるとでも思ってんのか!』






「ぐっ……」



言い返せない。その間に覚醒直後のスタンみたいに、止まってた怪物が動き出した。






「……なら、俺が囮をやる」





『は?』




メリアリオの言葉を無視し、兵士の方に話しかける。





「俺が時間を稼ぐ!その間に魔法を詠唱してくれ!」







「分かった!だがこちらからも数名手伝わせてもらう」






助かる、その言葉を置き去りにして怪物に走り寄る。




「メリアリオ、もう一度代償は使えるか?」





『使えるが、今の俺の性能じゃ、大して今までと変わんねえぞ?』







「さっきの倍は血いとっていいから」






『!?そんなにとったら、お前寝込むぞ!』






「たかが三日やそこら、構わん!」





そう言い放つと、俺の願いが承認されたようだ。更に血が消える感覚がする。今度は、手だけではなく体中から。






「けど……まだまだ大した事ねえな。あん時に比べりゃ」






ん?あの時?俺は何を言ってるんだろうか。こんなに血を流したことはない。子供のころにあったらしいが覚えちゃいない。






「さ~て、もうちょい付き合えよ怪物」

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