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【連載中止】魔族が悪というのは偏見です。  作者: 天野 星屑
魔界    
26/35

26:新武器

「言われなくても分かってます。ただ、まあ戦うのは向こうの判断次第ですね。自分から和解に行くとかダルいので」






 店主の話を聞いたうえで、俺がそう言うと、安堵したような、呆れたような顔をされた。






「お前、先代の勇者と違うな」






「何故です?俺も先代も、魔族を守ることしか考えて無いでしょう?」





「その守り方が違うんだよ。先代は世界が平和になれば、魔族も平和になる、と言っていた。だがお前は完全に逆だな。力で守る。それがお前の道だ。お前の道がどうなるか、今は見守っておこう」






「ありがたい」






そう言って席を立って、出ていこうとすると、店主に再び呼び止められた。






「お前、わしがやると言った武器はどうした」






「あっ」






「お前、なんか抜けとるの。ちょっと心配じゃな」





完全に失念していた。誰にだって失敗はあるもんな!


 それにしても武器、か。どんなのだろうか。






「付いてこい」


そう言った店主に連れて行かれたのは、店の奥にある倉庫らしい。






「ふむ、お前の武器は戦斧じゃの?」






「はい」


俺が答えると、雑多に置かれた素材をまたぎながら、壁にかかる武器をとってきた。






「これが最高の戦斧だ。勇者につかってもらえればこの武器も嫌じゃなおだろ」





「名は?」





「黒鉄鉱と魔法銀で出来てる。『黒丸」だ」






手に取ると慣れ親しんだ感じがする。いい武器になりそうだ。







『俺が最高だ!』




はいはい、お前はただの武器じゃないよ。俺の相棒だ。命を預けれる。





 そして改めて、店を後にした。

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