16:戦闘2
投稿が遅れてすいません!!!
魔族悪15話
「これで、十体目か」
さっきからやたらとゴブリンに襲われるそんなに恨みを買っているのだろうか。まさか一体倒したら一体に恨まれてみたいな無限ループになっているのかもしれない。大した脅威じゃないのでどうでもいいが。
「それにしてもやっぱり平気で殴れるよな」
やはり人間としての感覚がうすいらしい。そもそも喧嘩で勝てるのは一番躊躇しなかった奴だ。
もちろん多少の実力は必要だろう。
だがそれ以上に真っ先に遠慮しなくなった奴が強い。
極端な話目を潰せば勝てるわけで誰もそれをしきれないだけだ。
普通に考えたら怖いし。
とにかく今の遠慮しなくなった俺にとってはゴブリンなど
大した敵ではない。
城の兵士の方が確実に強い。というかほとんどの人が俺と同じことぐらい軽くやってのけるではないだろうか。そんなに大挙して押し寄せてくるわけではないので数の暴力は発生しないし、この狭い空間を活かせば十分に戦える。
その後も着実に奥に進んでいく。エルダラムさんが来るまではまだ時間があるしもう少し進んだら引き返そう。
「おい、起きてるかメリアリオ」
『ああ、起きてるさ』
「何でずっと黙ってたんだよ」
『いや、まぁ特に理由はねえよ。話す気がしなかっただけだ』
「本当か?」
『本当だって』
むぅ何か隠してる気がするが気のせい、かな?まぁ、特に害はなさそうだし放っておこう。
「この辺で昼飯にしよう」
『おぉ、それはいいな』
「……お前食えないだろ」
『いや、まぁその、気分の問題だ』
そんなもんか、と少し気にしながらもかばんから携帯食料を持ち出す。
はっきり言って美味しくない。まぁ名前から期待はしてなかったんだ、我慢しよう。
「よし先に進もう」
エルダラムさんがそろそろ呼びに来そうだ。もう少し行ったら引き返そう。




