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5 のしつけて

「ふー今日もパトロールは異常なし」

「お前は本当にいい子だね。まるで某パンだよ」

「なにそれ?」


意味はわからないが、この国が平和でいいことだ。


「誰か引き取り手はないものか……」

「困りごとですか?」


とても深刻そうな顔をしている。何を引き取ってほしいんだろう。


「ああ、貴方はA国のエエヤツ!」

「俺そんな有名人なの?」


事情を聞くと、身分違いの恋をして婚約者を別の誰かに目移りさせたいそうだ。


「あーあなたみたいな善人そうな人にあいつを合わせるのは心苦しいんですがね。クズさが影響しちゃいそうで……」

「どんだけなんだろう」


彼についてきたけど、なんで大公の城?


「あれです、あのお姫様」

「え? 王女!?」


ということはこの青年は大公の息子なのか!


「この前は性格悪そうな魔王Bに即拒否られて……」

「ええっ!? あの沢山女性を連れた元勇者Bが?」

「向こうのはまともな姫様なんだろうな……」


「はっくしょい!」



「ええっ!? 結婚前のE姫が魔王Fにさらわれた!?」

「Eよ兄として勇者Eとなり救いにゆけ! この政略婚は大事なのだ!」



「きゃー!」

「心配しないでイーグリッス私は魔王Eの娘エクソシスタ」

「どうしてあなたが」



その頃、婚約者のF王子は勇者Fとしてイーグリッスを救いに向かう。


「Fからきたフリーズよ」

「僕もFからきたんだ!」


ともに向かう仲間もでき、長いようで短い旅は始まる。


「蜃気楼というやつか、地図では同じ国で近くにあるはずなのに……遠い」

「フォッカイドゥーのデカさなめるなー」


王子は馬車でしか外出しないどころか、ほぼ城から出たことがない。徒歩での距離感覚などわかるはずもなかった。


「もーまじむり」

「そこで休んでこ」


それを見ていたイーグリッス。


「これがお前の婚約者だ」

「なんてことなの! 私もう国には帰りません!」

「でもここF王子の国でもあるよね?」

「……私は魔王Fさんと結婚します」

「なぜそうなる!?」

「魔王Eの娘さんには悪いですが!」

「お、おう……?」


そういうことなら邪魔者は去ります。そういって笑いながらどこかへ行く。


「ここが魔王Fの……」

「あれや、勇者くん」

「俺は勇者E」

「婚約者よりはやーい! さっすがお兄さん」


妖艶な女は無邪気に笑う。


「なんのことだ? F王子はどうした!?」

「ここにはいないわよ」

「なんだって!?」


この女は黒いドレス、つまり魔王の仲間に違いない。であればすでにF王子は……。


「だってスタート地て「よくもF王子を!」

「いやっ誤解!」

「問答無用だ!」

「話聞け~」


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