エンディング
神など居ない
居るのは創造主だけ
僕等の遺伝子に書き込まれてる
断片的でバラバラな創造主
細胞の一つ一つにまで
存在するけど
主張はしない
したくない
観察者の成れの果て
良かったことも
悪かったことも
全てバラバラ
バランスが壊れる事で
バランスが取れている
そんな訳の分からない
矛盾だらけの世界で
誰が正解の道を歩けるんだ
そんな人は
一人も居ない
居て欲しくない
形無き旅人は
いつも理不尽に
晒されるから
それに面白く無いから
掴まるモノも
縋るモノも
何もかも無くて
ギリギリ自分にぶら下がり
なんとか時間に助けられ
今の状態
壊れた状態
弱くも強くも無い普通の人
叩き潰された
色の無い残骸を
無理矢理集めて
形にしている
ただの形にしている
生きながら
生きる事を諦めた
それでも
生きてる人の姿
嘘でも笑顔が作れるなら
まだマシなんだ
もう何もできない
形の無い意思には
無表情
鏡を覗いても
誰か分からない
分からない顔になる
昔の僕じゃない
歳をとったからじゃない
雰囲気丸ごと
吸い取られたみたいに
君は一体誰なんだ
わからない
わからない方が良い
きっと
潰れた心を
鞄に入れて
何とか守りながら
明日になって
明日になって
似たような日々
わかりながら
進まない
動かない
誰かのせいにして
進ませない
動かせない
何も言わないSOS信号
誰かに届くかな
届いて欲しいな
究極の他力本願
終わりから始まる
そんなのはわかってる
終わらせ方がわからずに
引きずり廻す
僕の未来も引きずり廻す
力無く
それでも引きずり廻す
ゼロか百の選択
面倒くさい世の中
何もかも壊したい
地球ごと
丸ごと壊したい
破壊者の末路
なんとなくわかる
寂しい
エンディング